【WNO15】グラップリング最前線=ADCC予選優勝者対決。ボドニがジェイ・ロッドの反撃を凌ぎ判定勝ち
<アブソルート級/15分1R>
ジャンカルロ・ボドニ(米国)
Def.3-0
ジェイ・ロドリゲス(米国)
Bチーム所属、ニック・ロドリゲスの実弟ジェイ・ロッドに対するは、ダナハー門下=ニューウェイブ柔術のボドニと対戦。この両者はADCC米国西海岸予選=ジェイ・ロッド、東海岸予選=ボドニという88キロ級予選優勝者対決だ。
ADCCイヤー、非常に大切になってくるスタンドの攻防でボドニがスナップダウンを仕掛ける。右腕を差したジェイ・ロッドだが切り返され、アームドラッグを狙われ藩王する。体格で明らかに上回るボドニはアームドラッグ&足払いでバックに回ると、背中に飛び乗ってワンフックでグラウンドに持ち込む。
残り時間は13分30秒のあり、ボドニは急ぐ必要なくゆっくりと攻め、ジェイ・ロッドが腰をずらそうとすると両足をフックさせボディトライアングルから右腕で絞めに掛かる。腕を組み変えつつ絞めを圧を高めるボドニに対し、厳しい展開のジェイ・ロッドは手首を掴んで必死に耐える。
ボドニは顎の上からフェースロック気味にRNCを狙い、強烈な四の字フックで背中を捻るような力強さを見せる。我慢の時間が続くジェイ・ロッド、ボドニは時間切れは判定があるために無理に攻めることはない。8分間、バッググラブに捕えられたジェイ・ロッドだが、体を左に向けボドニがついてくると反転、腰を押してエビでついにガードに戻ることに成功する。
バタフライがーどのジェイ・ロッドは、Zハーフからバギーチョークへ。ボドニが立ち上がって防ぎに掛かると、ジェイ・ロッドは着地して打部売レッグで立ち上がる。ギロチンで下になったボドニだが、ジェイ・ロッドは頭を抜いてパスを狙う。
残り5分、ジャッジがボドニを支持しているアナウンスがあり、直後にガードのボドニがキムラから腕十字に移行する。腕を抜いたジェイ・ロッドはここからパスを圧を高め、足関節にも対応して上四方がダースを仕掛ける。
グリップしきれず、ガードの中に入ったジェイ・ロッドはバタフライガードも一気にボディロックパスを決めてサイドへ。足を戻したボドニはニーシールドでスペースを創り、ジェイ・ロッドが離れると、一気に立ち上がる。ジェイ・ロッドは引き込みに合わせて、スクランブルからバックに回ろうとする。
ここは前方に落とされ、再度バギーチョーク狙いへ。極まらずガードを取ったジェイ・ロッドが、50/50、さらにニーシールドから立ち上がりダブルレッグへ。引き込むように下になったボドニはパス狙いに背中を見せる。ジェイ・ロッドは足をフックしつつ、アゴの上からRNCへ。さすがに強引で極めきれない──。残り45秒、四の字フックに取ったジェイ・ロッドが肩固めを伺い、腕を取って懸命に動こうとする。こうなると防御一辺倒で構わないボドニが、時間切れまで守り切り3-0の判定勝ちとなった。
レスリングと柔術の融合、簡単に下にならず、下での防御力に優れた両者。これぞ、今のグラップリング=レスリング&柔術という戦いだった。