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【UFC276】ジム・ミラーがUFC最多勝利。ギロチンに下ったセラーニはグローブを置き「完璧な」引退へ

<ウェルター級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
Def.2R1分32秒by ギロチンチョーク
ドナルド・セラーニ(米国)

右から左を振るって前に出たセラーニ。バックステップでかわしたミラーは、左カーフを蹴る。慎重な立ち上がりのなかでセラーニが左ロー、右前蹴りを見せる。左を入れて前に出たミラーは、左ミドルを蹴る。右の蹴りを返したセラーニは、ミラーの前進にワンツーを放つ。ミラーは左を打ちながら距離を詰めようとしたが、セラーニがヒザで迎え撃ちパンチを纏める。しかし、セラーニは続く左の蹴りをキャッチされテイクダウンを奪われる。

セラーニの腕十字に即反応したミラーは、手首を掴ませずに殴っていく。ミラーはシングルを受け止め、三角を狙いながら引き込む。しっかりと肩を入れ、ヒジを張って防いだセラーニに対し、ミラーはハイガードから腕十字へ。立ち上がって振り落としたセラーニが、足関節を狙ったところで初回が終わった。

2R、セラーニは初回と同様に前蹴りを突き離そうとする。そうはさせるかとステップインしつつ左で殴ったミラーは左ミドルを蹴る。同じタイミングで左ハイを放ったセラーニがスリップして起き上り際に、ミラーはギロチンで捕らえて引き込む。クローズドで絞めあげるとセラーニがタップした。

と、勝利者インタビューの前にセラーニはカウボーイハットとMMAグローブをキャンバスに置く。そしてマイクを向けられると、満面の笑みを浮かべ「ありがとう。ベガス。長い間叩き続けてきて、もう起き上ることが困難になってしまった。もう誰とも戦えない。ムービースターでも目指そうかな(笑)。ベガスで、満員のファンの前で、君(※ジョー・ローガン)と話し、息子の前で最後を迎えるのは完璧だよ。いつか殿堂入りしたいね。サンキュー・ソーマッチ、UFC」と話したセラーニはカウボーイハットを被った2人の息子を両手で抱き上げた。

セラーニの引退に感極まった表情のミラーは、UFC再勝利を挙げたことを告げられ「最高だよ。でも、今はチョット……カウボーイは伝説だ。彼を見て、やってきた。本当に寂しい。この試合は特別だった。ここまで試合を重ねてきた人間同士の試合は、もうないだろう。キックは首に当たって、意識が飛びそうになったけどギロチンにとることができた」と語った。


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