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【Gladiator018】緊張感あふれる組み手争いから河名が森戸を2-1で下すも、ポイント計算と表示は――

【写真】スタンドの組み手争い、引き込みの攻防と非常に見応えたっぷりのグラップリング戦だったが――(C)MMAPLANET

<フォークスタイルグラップリング72キロ契約/5分2R>
河名マスト(日本)
Def.2-1
森戸新士(日本)

組みに行く河名、頭を触られた森戸が離れる。手を合わせたところで河名が森戸の左腕をたぐるが、ここも森戸が離れた。手四つから相手の首を抱える森戸、河名がクラッチを外すと離れて、もう一度組みに行く。

河名の右手を持った森戸は、相手の首を抑えにいくも、河名が組み手を変えようとしたところで離れる。再び手四つで組む両者、河名が森戸の首を抑えようと試みる。離れて煽る森戸。ケージ中央で互いのリストを持ちながら引き合う攻防が続くなか、森戸が左手を差し入れようとしたところで河名が離れる。

組んできた森戸の右腕を抑える河名が、さらに首へ手を伸ばしたところで森戸が距離を取り、河名の左足へシングルレッグで組みついた。ハイクラッチで押し込む森戸、河名はバランスを取りながらテイクダウンディフェンスへ。右足を抜いて離れた河名は、ケージ中央での組み合いから森戸の頭と首を抑えにいく。その手を引きはがす森戸。河名はスタンドレスリングでプレッシャーをかけ、森戸にケージを背負わせた。

前に出た森戸は河名に両手を抑えられながら、体勢を入れ替えてバックを狙う。しかし森戸が左足を腹にかけたところで、河名が前に振り落とした。一瞬シッティングガードの体勢になった森戸が、すぐに立ち上がって組んだ。河名は森戸の右腕に対して左腕でオーバーフック、すると森戸はスタンドでアームドラッグを狙ったものの、河名は左腕のクラッチを解いて右腕で、森戸の左腕へのオーバーフックに切り替えた。

首を抑えられ、ケージ際まで押し込まれた森戸だったが、すぐに押し込む。探り合いが続くなか、河名がオーバーフックで森戸をケージに押し込む。頭を下げた河名に対し、森戸が引き込みを狙うが、河名はスタンドをキープ。足のクラッチを解いた森戸が前に出て来ると、河名は前進を捌いてケージ中央に戻る。距離を詰める森戸だが、スタンドでの組み手は河名が勝る。ラウンド終了直前、河名は森戸のテイクダウンを切った。

最終回、森戸が距離を詰めるが、河名が右腕でオーバーフックを狙う。組み手争いから河名の左腕をオーバーフックで捉えた森戸が引き込み、河名に2Pが入る。すぐさま三角絞め、さらに河名の右腕に腕十字を仕掛ける森戸。下から仕掛け続ける森戸から河名は離れる。少し歩いた河名は、シッティングガードの森戸と向かい合うも、森戸は足を絡めてくると離れた。

シッティングガードで追う森戸は、立ち上がっている河名の左足に組みついた。それを潰す河名。森戸はハーフからバックを狙う。しかし河名は森戸の右腕をオーバーフックで捉えて、トップをキープする。さらに森戸はサドルの体勢になるが、それを抑え続けた河名が立ち上がる。

またもシッティングガードで追いかける森戸。ここで組んできた河名に腕十字、三角へと繋げる。サブミッションの仕掛けに対しては、徹底的に離れる河名。

森戸のシッティングガードからのテイクダウンを、河名はオーバーフックで潰す。ここでバックを狙う森戸、河名は立ち上がって離れる。このスクランブルの攻防で森戸に1Pが入った。

すかさずダブルレッグで組みついた森戸の左腕を取り、オーバーフックから足を刈る河名。両者が立ち上がり、追う森戸と回る河名――試合終了間際、河名がダブルレッグのカウンターで森戸に背中を着かせたが、これはポイントとはならなかった。

ポイントは2-1で河名の勝利――ではあったが、最終回のスクランブルから電光掲示板は、本来2-1のはずが2-2と表示されていた。それが試合後に2-1に修正されたのは問題だ。1ポイント差で大きく戦略が変わってくるのが、このフォークスタイルグラップリング戦だ。もしポイントが2-1と表示されていたなら、両者の戦略も違うものになっていたかもしれない。特にポイントで負けている森戸が、最後に極めを狙って引き込むこともありえたのは、過去の森戸の試合を見れば十分に考えられる。
試合内容、ひいては試合結果に大きな影響を及ぼすミスに対しては、反省と改善を求めたい。


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