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【ADCC2022】ADCC予選出場、ゴリる秋山実─02─「日本の試合は、相手が練習仲間になることが多い」

【写真】ゴリるのリングネームでNEXUSなどでMMAに挑む秋山。MMA戦績は3勝1敗だ(C)NEXUS

豪州ニューサウスウェールズ州スタンホープガーデンズのブラックタウン・レジャーセンター・スタンホープで開催される『ADCC OCEANIA AND ASIAN TRIALS 2022』の66キロ級に出場する、秋山実のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

今成正和からグラップリングを学び、試合では常に足関節を取りに行く。まさに今成スタイルでグラップリング界では、知る人ぞ知る存在だった。そんな秋山が米国の10thプラネットでの練習経験、日本での練習について語ってくれた。

<秋山実インタビューPart.01はコチラから>


――今成柔術での練習が楽しそうですね。

「楽しいですねぇ。先生のおかげで、いろんな選手とも練習させてもらえるんです。ただ、強い選手と練習し続けていると、やっぱり疲れてきますよね。でも先生のおかげで、それが嫌にならないような、ずっと続けたいと思うバランスで練習できています。先生って、練習しろとは言わないんですね。自由にどうぞ、休みたかったら仕方ないと。それで毎日来ている方が多いし、そんな感じで自由です」

――いろんな選手との練習……ONEで対戦したマイキー・ムスメシが試合後に、今成選手と練習したいと言っていたそうですね。

「マイキーは、本当に日本へ来るみたいですよ。まだ詳しいことは言えないですけど……。あの時は試合後、マイキーもくるぶしから下が赤くなっていて。先生が負けましたけど、足は効いていたのだろうなと思います」

――それは楽しみです! ちなみに秋山選手は柔術でいえば何帯なのでしょうか。

「それが……以前、10thPlanetへ行ったことがあるんですね。クラヴ・マガの本部は10thPlanetの近くにあって。クラヴ・マガのインストラクター資格を取るために本部へ行った時、10thPlanetでも練習したんです。ただ、10thPlanetのラバーガードや足関節のクラスに出ようと思ったら、『帯は何色だ?』と聞かれて。その時点では青帯だったんですけど、青帯では出られないクラスだったようなんです」

――そのクラスには、紫帯以上でなければ出られなかったのでしょうか。

「それで日本にいる先生に連絡したら、紫帯あげます、って(笑)」

――……。

「翌日また10thPlanetへ行って、今成先生から紫帯をもらったと伝えたら、クラスに参加できるようになったんですよ。そこで、イマナリロールを使うことで有名なマーヴィン(・キャステル)とスパーリングしたら、『お前は全部のクラスに出ていいよ』と言ってくれて」

――アハハハ、実力で認めさせたわけですね。

「マーヴィンもエディ(・ブラボー)に連絡してくれて、エディから『イマナリの弟子なのか? 足関節ができるならOKだ。スパーから参加していいよ』と。クラヴ・マガのインストラクター資格を取るのに1週間かかるんですけど、それが終わってからさらに1週間、10thPlanetにいました。あれからも何回か10thPlanetで練習させてもらっています。先生のおかげで、海外のどこへ行っても練習させてもらえるので、本当にありがたいです」

――今成柔術所属で10thPlanetでも練習していると、コンバット柔術に興味を持つことはないですか。

「特に何の試合をしたい、どんなルールに挑戦したいという意識はないんですよ。ADCCの試合もMMAの試合(NEXUSに出場)も、強度の強い練習みたいな感じです。試合に向けて練習するというよりは、練習が楽しいから練習したい。試合をすれば強くなれて、強くなるとまた練習が楽しいから試合をする。そんなイメージなんですよね」

――結果、どのルールでも足関節を極めています。それもまた今成スタイルですか。

「そうですね。昔、先生がどこかで言っていたようにパスせずに足を取ります。先生みたいに『取ればいい』と思っています。練習でも最初に先生が形を見せてくれたら、あとは細かい説明はいらなくて。先生が取っているようにやったら、それで取れるようになるので。だいたいは先生がやっているのを見て盗みます。反対に私が『先生、こうやっていたじゃないですか』と聞いたら、『あぁソレはこうで……』と説明してくれるんです(笑)」

――なるほど(笑)。ではADCCという大会に対しては、どのような印象を持っていますか。

「もともと、あまりよく知らなくて。2019年に日本で予選が行われた時、豪州から参加した選手が、今成柔術へ練習をしに来たんです。そこで私もスパーをしたんですけど、先生が『この人たちはADCCに出るんだよ』って。私にとっては、ADCCって何ですか、というところから始まりました。今回も聞いたら優勝するには1日6試合ぐらいしないといけないみたいで……半分ぐらい勝てればいいかなと思っています。あるいは1回でメチャクチャ強い選手と対戦して、負けても『あの人と試合したんだよ』と言える経験ができればいいですね(笑)」

――そのなかで秋山選手にとってADCCにチャレンジする意味とは?

「日本でグラップリングを突き詰めてやっていくと、練習仲間も限られてきます。それで試合に出ても、相手が練習仲間になることが多くて。何も練習仲間と試合しなくても……と思っちゃうんですよね。

コロナ前は、海外のグラップラーが日本に来た時、まず今成柔術で練習するみたいな流れがあって。おかげでいろんな選手と練習することができていました。2019年に豪州の選手が来た時は、ジェレミー(ジェレミー・スキナー、2019年オセアニア&アジア予選66キロ級で3位に。今回も同級に出場する)と練習させてもらえたり。やっぱり海外の強い選手と練習するのは、すごく面白いんですよ。

今は海外の選手が日本に来ることができないので、だったら自分が海外へ行って試合をしてみたいなと思って。海外に行けば、初めて会う選手と本気で戦うことができる。どれくらい強いんだろう? そう考えると楽しみです。そういった強い選手と試合をして、自分自身も強くなりたいです」

■視聴方法(予定)
6月19日(日・日本時間)
午前8時00分~Flo Grappling

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