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【ADCC2022】岩本健汰、チェンとの延長の激闘をTDポイント─MMAで競り勝ち決勝へ

<77キロ級準決勝/6分1R>
岩本健汰(日本)
Def.ExR2-0
ジョゼフ・チェン(台湾)

一回り大きく見えるチェンが座って潜ると、足関節を仕掛けてくる。岩本はロールして足を抜くと、チェンがストレートフットロックへ。体を起こし足を捌く岩本は、チェンの右足を抱えて外ヒールへ。場外際からマット中央に移動され、足を解除された岩本がボディロックで背中をマットにつかされる。

岩本は足をきかせてチェンを跳ね上げると、そのまま上下を入れ替えてスイープを完成させる。上攻の岩本のパスのプレッシャーにチェンは右足を無理な態勢で抱えていく。立ち上がった岩本は「ポイント」の声ともに激しくパスを狙いにいき、チェンが懸命に足をきかせる。再びマット中央での仕切り直しとなり、チェンがバタフライスイープを狙う。潰した岩本がマットの端までチェンを押し込み、またも中央でリスタートへ。

スイープはおろか、立ち上がることも許したくない岩本は、噛みつき狙いから足をきかされ立ち上がる。左足首を取り、右足を跨ぐ岩本が一旦立ち上がる。チェンは最後の15秒で立ち上がってバックに回る。亀の岩本はポイントを許さず、延長戦に。

こうなるとMMAで培ってきたレスリング能力が試される岩本が、ダブルレッグへ。チェンはギロチンで後転、スクランブルからトップ奪取もポイントは入らない。下の岩本は首を抜いて、足を引いてスタンドへ。ダブルを切ったチェンとのスクランブルで、バックについた岩本。マット端の攻防となり、中央に移動する。

残り1分20秒、前転してガードを取ったチェンが時間を確認する。岩本は立ってきたチェンのシングルを切り、ダブルへ。スプロールして立ち上がったチェンと胸を合わせたロックアップ状態で、岩本が回して支えつり込み足でテイクダウンを奪う。抑えられたチェンは足関節狙い、足を抜いた岩本がチェンを捌き続けタイムアップに。2-0で際取り勝負をモノにして決勝進出を決めた。


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