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【ADCC2022】オセアニア&アジア予選。岩本健汰は準決へ。イーサン・トーマスからバックグラブで3-0勝利

<77キロ級準々決勝/6分1R>
岩本健汰(日本)
Def.3-0
イーサン・トーマス(豪州)

インターバルは2分少々、岩本の準決勝の相手は世羅智茂を下したトーマスだ。ロックアップから投げを潰され、下になった岩本がハーフからレッスルアップ。トーマスはギロチンで後方回転も、絞めを諦める。岩本はパス狙いのトーマスの足を取るが、引き抜かれて下の展開が続く。

左足をキャッチした岩本に対し、トーマスも足を狙う。直後にトーマスが左足を抜きに掛かり反転、起き上ってバック狙いの岩本に対し即胸を合わす。座り直した岩本はニーシールドからシングルレッグでレッスルアップ。頭を押したトーマスが、がぶっていく。頭を深く入れた岩本は3分になったのを確認して、アンクルピックへ。反応して左足を引いたトーマスの右足にシングルレッグを仕掛ける。

腰を上げた岩本だが、トーマスが足を抜く。一瞬座った岩本は、ポイントボードを再確認して立ち上がる。岩本はすかさずシングルレッグへ。嫌ったトーマスが首と太腿を抱えて後方回転、トップを取る。岩本は同時に右足をホールドし、スクランブルのトーマスがシングルレッグ。反転して頭を押し、逆にバックに回った岩本はフリーズが入り同体でマット中央へ。

残り1分50秒、同じ状態がしばらく続く力のこもった攻防でトーマスがビクトル投げも、即対応した岩本が反転。頭から突っ込み、バランスを崩したトーマスのバックを伺う。トーマスもすかさず立ち上がり、岩本はサイドバックで得点ボードを見やる。と、右足を掛けるように背中に乗り、亀になったトーマスに対して頭をつけて前方に落とされないようにして足を捩じ込ませようとする。

まず右足を入れた岩本は、トーマスの左足の外側から両足をフックする。ここから腕を取りつつ、一気に後方に体重を移動させた岩本が耐えきれずに体を浮かせて胸を合わせようとしたトーマスからボディトライアングルを完成させる。残り15秒を切っての3P奪取で、勝利を確信した岩本はマウントに移行しつつ時間に。小さく拳を握った岩本が、準決勝進出を決めて安堵の笑みを浮かべた。


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