【BFC19】五輪レスラー=アスクレン、因縁試合を完封
■ウェルター級トーナメント準決勝/5分3R
ベン・アスクレン(米国)
Def.3R終了/判定3-0(30-27、30-27、30-27)
ライアン・トーマス(米国)
試合開始早々、ボディロックからテイクダウンに成功したアスクレン。ハーフガードのトーマスは脇を差して、ハイガードを取るが、体を起こしたアスクレンはすぐにパスガードに成功する。トーマスがブリッジを狙った瞬間、マウントの態勢となったアスクレン。直後にトーマスがハーフに戻すと、立ち上がってパウンドを落とす。
トーマスはアスクレンの足に絡み、足関節を狙うが、アスクレンはトップをキープし再び拳を落とし始める。再度マウントを奪いにかかったアスクレンに対し、トーマスは肩ブリッジでスイープを狙う。同時に腕十字を仕掛けたアスクレンだが、これはトーマスに腕を引き抜かれて失敗する。
それでもすぐにトップを奪ったアスクレンは、やはり抜群のボディバランスを誇っている。ラウンド終了直前にもマウントを奪ったアスクレンは、ブリッジに合わせて腕十字のカウンターアタックを見せたが、これも失敗。優勢だった1Rをガードでパウンドを受けながら終えた。
2R開始早々アスクレンが組みつくが、テイクダウンを奪ったのはトーマスだった。ハーフの態勢のアスクレンは、ハーフからヒザ十字を仕掛けると、トーマスが逆にアンクルを狙う。直後に上を取り返したアスクレンは、トップの態勢になり、結果的にはスイープに成功した。
アスクレンはこの試合3度目のマウントの態勢となり、暴れるトーマスに対し、腹固めの要領から体を返してサイドへ。4度のマウントを奪ったアスクレンは、強烈なパウンドを落とすが、トーマスはケージを蹴り上げて足関節へ。
ヒザ十字狙いにも、しっかりと左ヒザを折り曲げディフェンスしたアスクレンは、ここでもマウント奪取。背中が伸びてバックになったトーマスにリアネイキドチョークを仕掛ける。ここは乗り過ぎで極め切ることはできなかったが、2Rもアスクレンがトーマスを圧倒した。
3R、テイクダウン狙いのアスクレンに対し、トーマスは顔面にヒザを突き上げる。この試合、初めて打撃を受けたアスクレン、腰砕けのテイクダウンの仕掛けに対し、フロントからチョークを仕掛けたトーマス。しかし、ここでもアスクレンはトップを奪い返し、マット・ヒューズ・ポジションからパウンドを落とす。トーマスは潜りスイープからリバーサルに成功するが、気がつけばアスクレンがトップを奪い返し、サイドからマウントを奪取する。
何度も何度もスクランブルの攻防を仕掛け、疲れも目立つトーマスはついに背中を完全に伸ばし、バックマウントの状態を許してしまう。
それでも体を捩じりながら、粘りを見せるトーマスだったが、最後までポジションを奪われた状態で、因縁の試合を終えることとなった。ジャッジの裁定は、勿論フルマークでアスクレンに。ケージに上がったホーンバックルと拳を合わせて、ケージを後にした。