【DEEP】「引退はないです」住村竜市朗が王座返上。暫定王者の阿部大治が正規DEEPウェルター級王者に
【写真】4年1カ月巻いたベルトを返上した住村(C)MMAPLANET
25日(水)、DEEPよりDEEPウェルター級チャンピオン住村竜市朗が王座を返上、暫定王者の阿部大治が第10代ウェルター級王者に認定されたことが発表された。
2017年7月15日に王座決定トーナメントを制しベルトを巻いた住村は2018年4月に佐藤洋一郎、2020年3月に渡辺悠太を破り王座防衛に2度成功する裏で4試合のノンタイトル戦の勝利、RIZINやBellator Japanという舞台で4度戦うなど在籍期間の長さと比較すると防衛回数は多くなかった。
住村は5月に予定されていた鈴木慎吾とのノンタイトル戦を負傷欠場し、今回の王座返上に至った。
その住村は自身のケガで鈴木の試合機会を失わせてしまったことで、鈴木戦の成立が第一という風に考えていた模様だ。その一方で前述したようにウェルター級王者としての防衛戦が2020年3月から途絶えており、DEEPはタイトル戦線を動かしたい意向を持っていた。結果、両者のビジョンが一致せず今回のタイトル返上に至ったようだ。
MMAPLANETでは昨年11月のRIZIN TRIGGERでの木下憂朔戦における──勝負としてはKO負けを喫していた反則勝ち(KO状態にあった住村の顔面を木下が踏みつけた際に、金網を掴んでいたことでTKO勝ちから反則負けに結果が覆った)、鈴木戦の負傷欠場に続くタイトル返上に関して、36歳の住村が現役を続ける意志があるのかを尋ねると、以下のような返答があった。
住村竜市朗
「TRIGGERの反則勝ちは、正直KO負けの方が良かったです。あれで反則勝ちなって精神的に凄く辛くて。結構、病みそうになっていました。内容は完全なKO負けですし、もう限界かなと思ったこともあったのですが、周囲から『まだやれる』と言って貰えて。あれから全てを見なおして練習に取り組んでいました。
ただ引退はないです(笑)。それこそ僕より年上の北岡さんや青木さんが頑張っていますし、延期になった鈴木選手とは必ず戦います。あと2、3年──38歳、39歳までは踏ん張ろうと思っています」