【PFL2022#03】キックボクシング&ケージレスリングとも優勢と思われたアレクサヒンが、シに下る
<ウェルター級/5分3R>
サディボウ・シ(スウェーデン)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30
ニコライ・アレクサヒン(ロシア)
シのアイポークで昨シーズンのポイント獲得に大きな影響が出て、プレイオフ進出がならなかったアレクサヒンが、積極的にワンツーを放つ。左ローを2発蹴ったアレクサヒンは、サウスポーのシにボディを狙うと、ここでアイポークがあり右目を抑えてしゃがみこむ。昨年の悪夢の再現はならず、試合が再開されるとアレクサヒンが右フックをカウンターでヒットさせる。
さらに蹴り足をキャッチして崩し、左フックを狙うアレクサヒンだが空振りに。素早い踏み込みからのジャブ、ローと攻勢のアレクサヒンはリーチの差をものともせず、左ミドルを毛た直後に右ミドルを蹴り込む。シも右オーバーフックや左フックという顔へのパンチには反応し、後回し蹴りもかわし初回が終わった。
2R、ワンツーで前に出るアレクサヒンが左ローを続ける。シも左ミドルハイからハイで蹴るなど制空権の奪い合いが続く。右ローでケージまで下がったシのボディに、スピニングバックキックを入れたアレクサヒンはミドルを蹴られ、ワンツーフックを振るって前に出る。一進一退の受け返し打撃戦のなかで、やや優勢のアレクサヒンはまたもアイポークがあったと意思表示する。最後は組んだアレクサヒンだが、精神的に気持ちが切れかかることはないか気になる。
最終回、前蹴りを受けた直後にアレクサヒンが右ストレートをヒット。シがすかさずハイを蹴り返す。組みなし、キックボクシングMMAは残り3分30秒でアレクサヒンが組んでケージにシを押し込む。体を入れ替えたシだが、ここで時間を使ってしまう。結果的に、時間が過ぎたうえでボディロックテイクダウンを取られたシは、ポイントを加点できないままケージ際でのレスリングの攻防に付き合う。シはサイドバックに取るが、さらに時間を費やしてしまう。アレクサヒンはシングルからスイッチで逆にテイクダウンを決め、スクランブルでバックへ。
レスリングの攻防でもリードしたアレクサヒンは、シをケージに押し込んだ状態で試合終了を迎えた。と、ジャッジは2人がシを支持し――スプリット勝利となった。