【UFN205】足関節使い=プエレス戦へ、クレイ・グイダ「40歳、これまでにないペースで戦える」
【写真】常に全力、疲れることを恐れないが故に動きの多いファイトが可能になる (C)MMAPLANET
23日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN205:UFN on ESPN+63「Lomos vs Andrade」のコメインで、クレイ・グイダがクラウジオ・プエレスと対戦する。
昨年12月に40歳を迎えてなお、動き続けるスタイルに拍車が掛かるグイダは組んで引き込むことを辞さない柔術系ファイターのプエレスを相手に「どの局面だろうが、優っている」と絶対の自信を見せる。
クレイ・グイダ100パーセント、ケージに足を踏み入れた彼は動きを止めるという思考を持っていない。
──土曜日にクラウジオ・プエレスと対戦します。今の調子はいかがですか。
「バッチリだよ。今もランニングをしてきて、インタビュー時間に遅れてしまって申し訳ない」
──いえ、ちょうどPFLのオリヴィエ・オバメルシェとナタン・シュルチの試合を最後までチェックできてベストタイミングでした(笑)。
「アハハハ。とにかく僕もチームも今回の試合に関しては、自分へのテストだと思っている。こういうチャレンジングな試合は大好きだ。スタミナが鍵を握って来るだろうけど、僕はスタミナ・キングだからね。そこは僕の経験が生きるところだよ。ただ、打撃だって今も成長している。
だから打撃でどこまでやれるかも試してみたい。ただプエレスは組んでグラウンドで戦うのが好きな選手だから、そういう攻めをしてくるならそこに付き合うよ。ヒザ十字、トーホールド、ヒールフックを仕掛けてくるなら、しっかりと対処する。僕とレスリングしたいなら、レッスルするよ。
彼が望むどの局面でも戦う。僕らの方がどの局面もしっかりと準備ができているから。自分たちのやってきたことが、間違っていないことを土曜日に確認したい」
──前回、日本の古くからのMMAファンにとっては最も尊敬されている2人の戦い──レオ・サントス戦で2Rに逆転RNCを極めて勝ちました。
「そんな風に日本のファンが思ってくれているんなんて知らなかった。それに僕はレオ・サントスのことも、それほど分かっていなくて。柔術で何度も世界王者になったこと、MMAのキャリアも長い。ただUFCに在籍している期間は長いけど、試合数が多くない。そして背が高いぐらいしか分かっていなかった(笑)。
あっ、あとケージを背負ったときのテイクダウンディフェンスが抜群に上手いと聞いていた。とにかく大きかった。1Rに仕留めに来て、完全にスタミナを切らしたよね。まぁスタミナに関しては、常に僕は自信を持っているよ」
──そのレオ戦の勝利のあと、1カ月もしないうちにFury Proグラップリングでビリー・クゥアンティロを相手に100パーセント全力ファイトを展開しました。最近、名前のあるMMAファイターがグラップリングに出て、ケガをしないようスパーリングのような試合を見せることもあるなかで、クレイはクレイのままでした。
「それしかできないからね。クィンテット・ウルトラでグレゴゥ・グレイシーとヘナート・ババルと戦ったときと同じだよ。僕がデキるのは全力でレッスルすること。Fury Proグラップリングは満員のファンが訪れていて、凄い熱気の中で戦えたから本当に楽しかった。また、ああいう雰囲気でグラップリングの試合に出たいと思っている」
──グラップリングは柔術的に下になって、ラッシュし続ける必要がないかと思うのですが……。
「だから、そういうレッスルしか僕はできないんだよ(笑)。6歳でレスリングを始めて、どれだけやってもお腹いっぱいにならない。学んで、成長して今も楽しんでいる。5月にFury Proグラップリングがまた開催されると聞いている。僕の出る枠があるなら、絶対に出たいと思っている」
──いやぁ、最高です。次のFury Proは5月14日、3週間後です。とにかくプエレス戦が4日後に控えています。そこをクリアしてからですね。
「さっきも言ったように多彩な足関節を持っている。僕とレスリングをしたいならレッスルする。グラップリングで戦いたいならグラップルするよ。とにかく楽しみだよ。スタミナ・キングを相手に、どこまで動いてくるか楽しみだよ。
今回もアルファメールでアンドレ・フィーリ、ダレン・エルキンス、クリス・ゴンザレス、ソン・ヤードン、最高にタフな選手と準備してきた。タナカ、テルト、ナミキとも練習したよ。ナミキは今週、ONEで試合だろう?」
──ハイ。
「絶対に勝ってほしい。彼の勝利を願っているよ。日本からやってきた彼らとのロールは本当に楽しい。今やチームに欠かせないメンバーだよ。アルファメールには世界中から選手が集まっている。若いファイターと練習し、互いをプッシュしている。結果、僕はシャープになれるんだ」
──土曜日の試合、またクレイ・グイダ100パーセントを期待しています。
「過去最高のカーペンターに期待してほしい。まだ、過去に見せたことがない最高の戦いを見せるよ。40歳、これまでにないペースで戦える。レスリング、殴り、アクション満載の試合をするよ。
日本のファンのサポートに感謝している。タカノリ・ゴミ、ハツ・ヒオキ、タツヤ・カワジリ、日本人選手との試合はいつもタフだった。修斗ではユースケ・エンドーに負けているしね(※遠藤雄介)。2006年(※7月)だよ(笑)。Killerbeeか、bumblebeeか。とにかく楽しかった。また日本に行きたい。さいたまスーパーアリーナ、あの大きなアリーナで試合を見てみたいよ」
──見たい……なのですね(笑)。
「アハハハ、最高の雰囲気って聞いているから、皆と一緒に見てみたいんだ。UFCもシンガポールでアジアの大会を再開させる。ぜひとも日本で皆に会いたいと思う。アリガト」