この星の格闘技を追いかける

【Bellator277】リベンジ王=パトシリオ・フレイレがマッキーJrに競り勝ち3度目の王座返り咲き

<Bellaotr世界フェザー級選手権試合/5分5R>
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
AJ・マッキー(米国)

試合開始早々、右のサイドキックをボディに入れたマッキー。さらにサイドキックを続けて左ミドルを見せる。右ローに右を合わせたフレイレは、間合いを図る。左ミドルなど距離の長い攻撃を続けるマッキーが、腹を蹴っていく。飛び込んで右を伸ばしたフレイレ、すぐに下がってマッキーのステップインに左を狙う。スリップしたマッキーが立ち上がり、タイミングを計って左ストレート、そしてミドルを蹴る。

一瞬オーソに構えたチャンピオンは、サウスポーに戻りスピニングバックキック。フレイレはローをキャッチして、右を伸ばす。さらに右ローを入れてフレイレが、ジグザグのステップで距離を詰める。ローからワンツーを伸ばしたフレイレに対し、マッキーは右ジャブ。ローを入れたフレイレの前進を前蹴りでマッキーが突き放し、初回が終わった。

2R、フレイレが左右のロー。マッキーは左ミドル、ワンツーで左オーバーハンドを繰り出す。ダブルレッグを切られたマッキーだが、ヒザをボディに突き刺して離れる。フレイレは左右のローを繰り返し、ローをキャッチしていく。足を抜いたマッキーは遠いレンジを維持してジャブを伸ばす。フレイレは走り込みながら距離を詰めようとするが、これは察知されやすい。とスピニングバックキックにバックを取られたマッキーが前転からガードを取る。立ったままでローを蹴ったフレイレ、レフェリーがマッキーを立たせた。

近い距離で拳の交換も見られたが、マッキーが間合いを取る。続くステップインに頭が当たりそうになったフレイレも、距離を取り直す。ともにクリーンヒットといえる一発がないなかで、フレイレはボディを決めダブルレッグを切る。さらにヒザに右を合わせた前チャンピオンがこの回を取った。

3R、オーソをすぐにやめたマッキーは再びオーソからスピニングバックキックも、全くタイミングはつかめていない。両者の距離のマネージメントが続き場内にブーイングが起こる。フレイレはそこで右ロー、マッキーは右ジャブと距離は変わらない。しかし、両者同じタイミングでステップイン、ここでフレイレの右が当たってマッキーが姿勢を乱す。距離を詰めてきたフレイレをダブルレッグに取ったマッキーがトップを取り、ケージ際で細かいパンチ、ヒジを打つ。

立ち上がったフレイレをアンクルピックで崩したマッキーは、右を差してウィザーのフレイレにパンチ、エルボーを打ち込む。ここでテイクダウンを狙ったマッキーだが、フレイレはギロチンから引き込む。右腕が喉下に入るが、スラムするようにマッキーが頭を抜く。残り15秒で腰を切ったフレイレに対し、マッキーは担いでバックへ。そのまま時間となった。

4R、右ローを蹴ったマッキー。フレイレは後ろ足の右ローを返す。慎重な姿勢のまま時間が過ぎ、場内はまたもブーイングに包まれる。マッキーは左ミドルから左の追いつき、これを被弾したフレイレは、左ストレートも顔面に打たれる。マッキーの距離から前に出て右ボディを決めたフレイレは、手数が少ないなかで左のカウンターを入れる。マッキーは構わず前蹴りやジャブを繰り出すも、アイポークがあったとレフェリーを見やる。

この隙に距離を詰めてワンツーを放ったフレイレだが、ここも距離を取りなおす。右ハイ、ワンツーで前に出るフレイレは、残り20秒のダブルレッグを切り、がぶる。正座状態で両腕を伸ばしたままマッキーはラウンド終了の合図を聞いた。

最終回、右ジャブを伸ばしたマッキーがサイドキック、直後にシングルでケージ際までフレイレをドライブする。ヒザ裏で手を組み、尻餅をつかせたマッキーが、片ヒザをつくフレイレに左エルボーを見舞う。さらに立ち上がったフレイレをボディロックでテイクダウンし、バックへ回る。

立ち上がられるとエルボーを放って離れたマッキーは左ストレートを伸ばす。フレイレは疲れたか、手数の足の動きも少ない。マッキーも組みを続けることなく、息を整える。そこにフレイレが右ミドルを放つ。残り2分、マッキーはダブルレッグを切られる。左ハイも重心が上がってしまったマッキーも疲れている。それでもワンツーから前蹴りをマッキーが見せ、フレイレはアッパー&ワンツーを打っていく。

マッキーは2度ワンツーを入れ、左ジャブ、組んでヒザを見せる。疲れたフレイレは懸命に距離をつめるが、ダブルレッグを決められ万事休す。フレイレは背中を譲りつつ立ち上がり、胸を合わせたところで時間に。

初回、3Rはフレイレ。2Rと最終回はマッキーか。結果はフレイレが3‐0で3度目の王座返り咲き――マッキーは19試合目の初黒星となった。「彼はタフだった。デンジャラスだし、戦術を駆使したよ。兄が言ったように兄弟でチャンピオンだ。ベルトを家に持って帰る」とフレイレは話した。


PR
PR

関連記事

Movie