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【UFC ESPN33】WKFポイント空手MMA?! 多彩な蹴り技と払い腰でフィオホがマイアを下し――UFC3連勝

<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオホ(フランス)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジェニファー・マイア(ブラジル)

サウスポーの構えから右ジャブ、サイドキックを繰り出すフィオホは、マイアの前進はステップバックしサイドキックを入れる。距離を詰めるマイアのワンツーをブロックするフィオホが左のカウンターを当てる。右ジャブを見せて左ハイのフィオホ、マイアが察知してかわし左フックをヒットする。

フィオホの左、マイアの右が交錯。このスタンスには下がると、不利になることを承知しているマイアは。変則的な攻撃にもとにかく距離を詰めていく。フィオホの右のサイドキックだけでなく、左からミドルやハイを狙いえワンツーへ。マイアは右で待ち受けるが、直後に関節蹴りのようなサイドキックを蹴られる。腹にもサイドキックを入れるフィオホが、ダブルレッグを切られて離れると右ハイを蹴っていく。サイドキックという軸がありながら、左右で蹴りを散らすことができるフィオホが初回をリードしたか。

2R、左に右を当てたマイアが組み付いてボディロックへ。フィオホは払い腰で投げ切り、マウントへ。即マイアはハーフからクローズドガードを取る。頭を腹の上に置くフィオホに対し、マイアは下からエルボー。鉄槌を落とされた足関節狙いのマイアは、反転して足を抜いたフィオホを追いかけて組みつきケージに押し込む。前方に崩しにかかったマイアだが、ここの腰に担がれるように崩され、ガードを強いられる。

立ち上がってスタンドで待ち受けるフィオホが、右サイドキックをボディに決める。さらに右リードジャブを当てたフィオホは、右フックにサイドの関節蹴りを入れ、ダブルレッグへ。抑えず立ち上がったフィオホに対し、マイアの右ハイが顔面を捕らえる。離れたフィオホは、ハイやスーパーマンパンチに距離をとりこの回をリードした。

最終回、サイドキックに距離を詰めたマイアが組んでボディロック、ケージに詰める。ダブルレッグに切り替えるタイミングで離れたフィオホがワンツー、サイドキックから右を当てる。ワンツー、関節蹴りのフィオホが右フックを振るう。内回し蹴りにも組んだマイアがボディロックでついにテイクダウンを決める。

倒された勢いでロールし、即立ち上がったフィオホが離れて右ジャブ&左ストレートの空手ワンツー、続いて跳びヒザを狙う。サイド基調でヒザ蹴りまで繰り出すフィオホだが、マイアの懸命に前に出る。ヒザを繰り出し、組まれたマイアがポジションを入れ替えてケージに押し込む――が、離れたフィオホは左ハイ、後ろ回し蹴りが二段のヒザ蹴りを狙う。それでもマイアは前に出て距離を詰めようとしたところでタイムアップに。

破壊力は今一つだが、多彩な蹴りのバリエーションと拳の攻撃を混ぜたフィオホがポイント空手MMAと言うべきファイトでフルマークで判定勝ち、UFCで3連勝を決めた。


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