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【UFN226】距離は掴み切れずも、間合いを制したフィオホが、ナマジュナスを3-0で下す

<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオホ(フランス)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ローズ・ナマジュナス(米国)

フライ級転向のナマジュナスに対し、長身フィオホのリーチが優る。右ジャブを伸ばすフィオホは、右フックをヒット。姿勢を乱したナマジュナスはサイドキックもキャッチされ、組みに狙いもヒジを合わされそうになる。それでも右に左を合わせたナマジュナスは左を見せてダブルレッグへ。フィオホは切って、右ジャブを伸ばす。慎重な間合いの測り合いのなかで、ナマジュナスがリードフックを当てる。

前手の左が当たると、スイッチしてサウスポーに構えるナマジュナスがフィオホのジャブをかわす。フィオホは左を被弾する数が増えるが、左ハイを果敢に蹴っていく。ここからジャブ、左ストレートを伸ばしたフィオホがナマジュナスのテイクダウン狙いをカット、ワンツーを決める。最後に得意のサイドキックを見せたフィオホが初回をリードした。

2R、フィオホが右ジャブを伸ばし、ナマジュナスが左リードフック。フィオホはリードにカウンターを狙い、ワンツーへ。姿勢を乱したナマジュナスが立ち上がるところで組んだフィオホが、力強いダーティボクシングを繰り出す。さらにヒザで腹を抉ったフィオホは左回りから正面に立つと右の蹴りを見せる。右の蹴りからスピニングバックキックを繰り出したナマジュナスは、右ハイを受けそうになるなどフィジカル面で圧され疲れが目立つ。

それでも右を打ちこみ、フィオホのバランスを崩させたナマジュナスが左を伸ばす。同じタイミングでダブルレッグの仕掛けたフィオホは、頭が上がり右側頭部をカットし流血。ナマジュナスに注意が与えられ、試合が再開されるもクリーンヒットはなく時間となった。

最終回、ワンツーからスリーで前に出たナマジュナスが左を当て、フィオホの右の打ち終わりにも左を打ち込む。さらに右ハイを見せたナマジュナスだが、ダブルレッグを切られる。ナマジュナスは打撃戦のなかでテイクダウンを試みると、フィオホは片ヒザこそつくものの即立ち上がる。フィオホは距離が掴みきれず、サークリングで間合いを取り直す。そこからのステップインに対しても、ナマジュナスはカウンターで待ち受ける。

そのナマジュナスも自らの仕掛けは決して多くなく、左回りを追いかけたところでフィオホのカウンターが彼女を待ち受ける。フィオホは右ジャブを当て、回ったナマジュナスがダブルの右ジャブで前に出る。膠着気味の展開のなかで、ナマジュナスが右ハイを見せると、フィオホが左ハイを返して蹴り勝つ。決定打がないなか、左を被弾したフィオホがスリップしてバランスを崩す。最後は回って距離を保ったフィオホは、試合終了の合図とともに両手を高々を広げて勝利をアピール。

3Rは落とした感もあるが、果たして。結果は29-28が2人、30-27のジャッジが1人という裁定でフィオホが、元ストロー級世界王者に勝利し、アレクサ・グロッソ✖ヴァレンチナ・シェフチェンコ戦の勝者への挑戦をアピールした。


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