【ONE130】投げるも抑え込めず――ラズワンがTDとコントロールで上回り、平田樹は初黒星
【写真】平田は6カ月ぶりの試合で初黒星――この経験を今後にどう生かすか(C)MMAPLANET
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジヒン・ラズワン(マレーシア)
Def.2-1
平田樹(日本)
高くガードを構える両者、ともに左ローを繰り出したあと、平田がダブルレッグで組みつく。しかしワキを差されながら下がって離れたラズワン。平田の右ローをすくい、そのままケージに押し込んでいく。両腕を差し込むラズワンに対し、オーバーフックで対応する平田が首相撲から体勢を入れ替えた。ケージに押し込みながら、払い腰でテイクダウンを狙う平田だが、これをオーバーフックで防いだラズワンが立ち上がり、平田をケージに押し込む。
ケージ際で右ヒジを出すラズワンに対し、体勢を入れ替えた平田だが、ラズワンにポジションを取り返されてしまう。ケージからはなれた平田、ケージ中央で左ジャブと前蹴りで距離を探るも、ラズワンが一気に距離を詰めて平田をケージに押し込む。平田が相手の頭を押さえてヒザ蹴りを突き上げる。しかし体勢を入れ替えることはできず、レフェリーからもアクションの注意が入り、さらにブレイクが掛かった。残り30秒、ケージ中央で平田が右を当てるも、投げをかわされ、ラズワンがバックを狙いながらケージに押し込み続けた。
2R、平田が右ストレートから前蹴り。この蹴り足をキャッチされ、テイクダウンを狙われてしまう。平田の投げをかわしたラズワン、ケージに押し込まれるも離れて、反対に打撃で平田にケージを背負わせた。平田はダブルレッグで組みつき、ラズワンをケージに押し込んだが、ラズワンが体勢を入れ替えた。平田は右腕でオーバーフックを取りながら払い腰でテイクダウンに成功する。しかし抑え込むことができず、ラズワンが立ち上がって平田をケージに押し込んだ。
ケージ際の差し合いから、再び同じ形でラズワンに背中を着けさせた平田。バックを狙うラズワンを抑え込むが、ラズワンもケージをつたって立ち上がった。平田はそのラズワンをボディロックから押し込んでいく。グラウンドに引きづりこみ、バックに回る平田だったが、ラズワンに立たれてしまう。すると反り投げでテイクダウンした平田。ラズワンは下から平田の右足を取りに行った。平田は足を組んでディフェンス、ラズワンがそのクラッチを解こうとしたところでラウンド終了のゴングが鳴った。
最終回、ラズワンが前後のステップからロー。平田は右前蹴りを相手の顔面に突き刺すも、ラズワンが組みついて平田をケージに押し込んだ。体勢を入れ替えた平田の首を取ったラズワンが、頭を抜いた平田にダブルレッグで尻もちを着かせた。立ち上がる平田。相手を押し込んで右ヒジを見せるも、続く前蹴りをキャッチされ、尻もちを着かされた。平田の足をたたみ、しっかりとケージに押し込むラズワン。平田は立ち上がり、ケージに押し込まれながら足をかけにいくも、反対にラズワンにシングルでこかされてしまう。
マットに背中を着かされた平田。ラズワンしっかりとホールドして抑え込む。左足を上げていく平田だがラズワンの抑え込みが強い。平田はスイープ、しかしラズワンが体勢を戻して立ち上がった平田をケージに押し込む。ボディロックで組むラズワンをこかした平田だが、ラズワンが下から足を回して仕掛ける。残り20秒で立ち上がった平田、レフェリーもブレイクをかけるが、平田は仕掛けることができず。ラズワンが観客へピースサインを見せた。
裁定は割れたがラズワンの勝利。平田樹はこれがMMA初黒星となった。