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【ONE130】ラカイの実力者ローマンとの対戦へ、佐藤将光「気をつけること? 左を貰わないことです」

【写真】(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」で、佐藤将光がスティーブン・ローマンと対戦する。

もとはユーサップ・サーデュラエフと対戦予定だったが、ロシアのウクライナ侵攻を受けてロシア在住ファイターのシンガポール入国が困難になっており、ONE初戦でそのサーデュラエフをKOしたローマンと戦うことが決まった。

タイプの違う、さらに強豪と2週間で戦うことになった佐藤が、その胸中を計量終了直後に話してくれた。


――計量が終わりました。今の心境を教えてください。

「ついに来ちゃったなって感じですかね。昨日から急に緊張を感じるようになりました。そういう時が来たなぁと。でも、とにかく今はコロナとかで試合ができないことが多くて。ONEでも猿田さんとか毎大会、陽性で試合ができない選手がいるじゃないですか。あと一回、検査が残っているのですが、僕自身まだ罹患していないので――こういうとアレですが、年末とかにかかっている方が気分的に楽だったのかなって思います」

――まぁ、オミクロンの症状だとその気持ちは分かります。

「練習もすれば、それだけ罹患する可能性は高まるのですが、しないわけには絶対にいかないですしね。無事、ここにたどり着けたことにホッとしている気持ちもあります」

――対戦相手がユーサップ・サーデュラエフからスティーブン・ローマンに代わりました。

「ロシアのウクライナ侵攻の影響ですよね……マネージャーから電話がかかってきた時に『あぁ、試合がなくなるのか』とまず思いました。で、我慢できなくて自分から『ケガですか?』って尋ねました」

――ウクライナ問題ではなく、ケガだと。

「ハイ。どちらにしても、相手が代わったということだったので『良かった。試合はある』と……。それが2週間前ですね」

――サーデュラエフとローマン、スタイルが随分と違います。

「相手がローマンになったと聞かされた時は、『アイツかぁ』って……。2月にもともとローマンでオファーが来ていたんです。それがコロナ関係で彼がシンガポールに入国できないということで、ユーサップに変更されました。でも、2月だと間に合わないということで3月になったのですが、それがカード発表の事後報告で。そこはONEに経緯を説明してもらったりして。そういうことがあった結果、ローマンになったか、と。

ユーサップを倒しているレスラーで、BRAVEのチャンピオン。なかなか強いのが来るなと正直に思いました。対戦相手が代わる時って、下の相手になることが多いじゃないですか」

――確かにそうですね。

「格がむしろ上がって、ランカーになったかと。強い選手です」

――だからこそ、純粋にMMAとしてモライシュ×若松、タン・カイ×キム・ジェウンと並んで興味深い試合になりました。

「一般の人には分からないことですね(苦笑)。ユーサップとのオファーは早めで、彼は強い面と弱いところが明白なので、彼との試合に向けて相当に創ってきていました。でもローマンとはサウスポーで組み系とはいえ、全然違います」

――確かに。ローマンの方が掴みどころがないかと。

「なので1回、頭が真っ白になって2、3日ほど落ち着けないでいました。でも、切り替えるしかないですし、相手も条件は一緒ですしね。ただユーサップと戦うなら、これで戦おうという方向性が見えていたんです。『これはハマるな』という風に。対してローマンは穴が余り見えなくて。能力値はきっと、アベレージで揃っていなくて凸凹だと思います。でも自分の好きなところで戦うように、はめこむのが上手い選手なんだと思います。

最初は蹴りで散らして左ストレート、それと同じモーションでスイッチしてダブルレッグを仕掛けます。そこに気を散らされてしまうんだと思います」

――ジョン・リネケルが新王者になったバンタム級戦線で、タイトルを目指すためにも大切な試合になります。

「この試合に勝てば、大きいと思います。ようやくバンタム級も動きだしまたしね。この相手を当てられたというのは、僕のことを評価してくれているのかと思います。ランカーとの試合を組んでくれた。勝てばストリーラインに乗れる試合を組んでくれたような気がします」

――だからこそ、この試合で勝つために気を付けないといけない点は?

「左を貰わないことです。意識が飛ぶようなことがあると厳しくなるでしょうね。そうならないようタフな試合に持ち込みたいです。あと寝技がどの程度なのか。映像を視ても寝技がほとんどなくて。だいたいトップを取ってから殴る感じなので、そこは試合中に試しながら、できないところを炙り出していこうかと思います。

テイクダウンは強いですけど、押して殴って離すみたいな攻撃が多くてケージレスリングはしていなかったですね。寝技に固執しているのではなくて、殴りたい選手かと思います。5回戦でもスタミナは切れていないですし、ずっとスタンドに付き合っていると一発貰ってしまうかもしないので、ダーティーボクシングとか組で崩していきたいと考えています。そこに鍵があるんじゃないかと」

――それが将光選手のMMA、際の強みこそ真骨頂ではないでしょうか。

「だからこそ、1発当てられて意識が飛んでしまうとできなくなるので……。その一発、ストレートとフックを持っているので――そこですね。そこを貰わないようにアゴを引いてプレッシャーをかけていこうと思っています。変に避けようとすると貰ってしまうので、多少貰ってもという気持ちで行こうと思います」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キジュ・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※70.3キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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