【UFC271】拳が顔面に伸びない両者。蹴りとTDでアルバーグがチャラントにフルマーク判定勝ち
<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ファビオ・チェラント(米国)
右ローを蹴ったアルバーグが、ジャブを伸ばす。じっと待つチェラントが左ストレートから、テイクダウンの素振りを見せる。アルバーグは距離を保ち左ローを蹴り、左ジャブを放つ。チェラントはジャブにも前に出て左、続く前蹴りを急所に受ける。レフェリーが割って入らなかったためにミドルを蹴ったアルバーグは、中断からリスタート後にチェラントの大振りのフックに圧され組みつく。
ここでボディロックテイクダウンを決めたアルバーグは、すぐにスタンドに戻るとチェラントの左オーバーハンドに距離を取る。続くステップインで、前足を払ったアルバーグがチェラントを転がせる。ここはスタンドで待ったアルバーグが、スピニングフックキックを入れ、ボディストレート、そして右ハイを蹴っていく。しかし残り5秒で、左フックを被弾したアルバーグは尻もちをつき時間に。
2R、チェラントが左を振って前へ。アルバーグは真っ直ぐ下がってかわす。ジャブも左ストレートを届かされたアルバーグは関節蹴りを繰り出す。チェラントのミドルをかわし、ジャブを続けるアルバーグが左ローを蹴り込む。距離が近づき、左に左を入れたアルバーグは近い距離もできるところを見せ、右ハイへ。チェラントも左しかなく、ここを警戒しつつ戦うアルバーグが左ボディストレートに左フックを被せようとする。
ロー、ジャブから中央に戻ったアルバーグは、右前蹴り、左ローを蹴る。ケージを背負ったチェラントは、完全に左狙いでアルバーグはそこを終始警戒しラウンド終了を迎えた。
最終回、「前に出るほうがイージーになる。待っているからハードなんだ」とセコンドの指示を受けたチェラントに、アルバーグが右ミドルを入れる。左ハイから圧力を掛け、再び右ミドルのアルバーグに対し、チェラントは前に出ることができない。90秒を過ぎ、前に出るようになったチェラントの左は空振りに。アルバーグが中央を取り関節蹴り、ハイを繰り出す。
チェラントはどうにも手が出ないまま、時間が過ぎる。アルバーグも蹴り中心で拳の勝負にならない。見合った状態で、素早いボディを決めたアルバーグだが観客席からブーイングが起こる。アルバーグがジャブを伸ばすと、左フックを振るうチェラントは、近い距離で再び左を振るう。ここで組んでバックに回ったアルバーグがテイクダウンを奪い、ボディロックでホールドする。残り10秒で、バック狙いを前方に落とされそうになったアルバーグが立ち上がり、続いたチェラントと見合ったままタイムアップに。フルマークでアルバーグがUFC初勝利を挙げた。