【UFN255】ブラボヴィッチのプレスは功を奏さず。サークルアウトのアルバーグが競り勝つ
<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ヤン・ブラボヴィッチ(ポーランド)
元世界王者、ポーランド系住民も少ない英国で英連邦のアルバーグよりもブラボヴィッチへの声援が多い。まず右カーフを蹴ったアルバーグ。ブラボヴィッチ・チャントのなか、左右に回りジャブ、カーフをアルバーグが蹴っていく。ブラボヴィッチは圧をかけて右を振るいつつステップイン。アルバーグはサークルアウトし、続くステップジャブもかわす。左ハイを見せたアルバーグは、右カーフから左リードフックを入れる。前に出るようになったアルバーグに対し、カーフをチェックしたブラボヴィッチがカーフを蹴り返す。
さらにインローのブラボヴィッチは、続いて右ローでアルバーグの姿勢を乱す。ブラボヴィッチの左ハイをガードしたアルバーグだが、間は元世界王者か。ローを蹴り合い、アルバーグのワンツーを外したブラボヴィッチがインロー、右ローでアルバーグを削っていく。アルバーグがプレッシャーを受けているという印象を残した初回だった。
2R、ブラボヴィッチが右カーフ。アルバーグがジャブから右を伸ばすが、届かない。左のサイドキックに近い蹴りを見せたアルバーグは、ブラボヴィッチの右を外してテイクダウンのフェイクを見せる。左の蹴りから左を伸ばしたブラボヴィッチが、右カーフを決める。ブラボヴィッチの左の蹴りが急所に入るが、一呼吸をおいたアルバーグがすぐにリスタートに応じる。と、直後にブラボヴィッチが右を振るって前に。接近戦に応じたアルバーグが首相撲&ヒザをつきあげる。離れるとカーフを続けるブラボヴィッチは、アルバーグのジャブに思ったように圧をかけられないようになったか。ブラボヴィッチの左の蹴りをサークリングでかわしたアルバーグは、手数が少ないままラウンドを終えた。
最終回、ローで前に出るブラボヴィッチ。回ってローを出すアルバーグが左の上への蹴りを見せる。ブラボヴィッチは下への視線からハイキック。見切っていたアルバーグがダブルレッグからケージ際へ。自ら離れたアルバーグはジャブを被弾しながら、右を打ち返す。ブラボヴィッチもロー以外、特に拳の攻撃は多くない。そのなかで左を放ち、ヒザ蹴りのブラボヴィッチに対し、アルバーグが圧を賭けるようになり肩プッシュからジャブ、左カーフを入れる。左フックを振るいながら前に出たブラボヴィッチ。空振りさせたアルバーグが右をヒットさせる。さらにジャブを続けるアルバーグがワンツー、右カーフと手数に上回るように。
ブラボヴィッチのフックはサークルアウト、ローを蹴るアルバーグ。その蹴り足をキャッチし、一瞬組みに行くかと思われたブラボヴィッチだが打撃の間合いに戻る。左ハイをガードし、左インローのアルバーグ。ブラボヴィッチの前進をかわすだけでなく、応じたところでパンチを受ける。すぐにタイムアップとなったライトヘビー級の一戦は、アルバーグに勝利が告げられブラボヴィッチはやや不満そうな表情を浮かべた。