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【UFN200】ストリックランドが、ヘルマンソンからスプリット判定勝ち。以上!!

【写真】左ジャブで作り、右ストレートと前蹴りでヘルマンソンを封じ込んだ。ジャッジ1人がヘルマンソンにつけているが、考えられない(C)Zuffa/UFC

<ミドル級/5分5R>
ショーン・ストリックランド(米国)
Def.2-1:49-46.49-46.47-48
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)

まず右ローを蹴ったヘルマンソンに対し、ストリックランドがジャブを伸ばす。ジャブの差し合いから、ヘルマンソンが組みついてケージにストリックランドを押し込む。シングルに切り替えたヘルマンソンがバックに回り、ストリックランドが胸を合わせようとする。ここで両者が離れ、試合はケージ中央に。ストリックランドが左ジャブを当て、ヘルマンソンはローを返す。ストリックランドのジャブの方が有効ななか、ジャブから右クロスを狙う。残り1分を切り、両者の手数が弱冠増えるなかヘルマンソンのカーフでストリックランドが姿勢を乱す場面も。そのまま5R制の初回らしく、静かな5分となった。

2R、カーフを続けるヘルマンソン。ジャブで対応するストリックランド。ヘルマンソンが距離を詰めていこうとし、反応したストリックランドに右を当てる。組みに行ったヘルマンソンが、即離れる。ジャブと見せて、右ストレートを入れたストリックランドに対し、ヘルマンソンがワンツーフックで前に出る。さらにジャブに左ミドルを入れたヘルマンソンは、ジャブをガードした際にボディを殴られる。左に回るようになったヘルマンソンにジャブを変わらず入れたストリックランドは、パンチを受けると前蹴りを使う。と、終了間際にヘルマンソンの右ロングフックに右を合わせたストリックランド。ヘルマンソンはバランスを崩して、尻もちをつき時間に。

3R、右に体を傾けて左のリードフックをヘルマンソンが振るっていく。ストリックランドは変わらずジャブ、ヘルマンソンは左カーフを蹴り、ダブルレッグを仕掛けるも足に指先と届く程度で、ストリックランドが反応する。その場スーパーマン、関節蹴りから左ミドルをヘルマンソンが決める。右ハイを使ったストリックランド、リズムを変えようとしているのか。

さらにワンツーから左ハイを狙い、ここで左ジャブをヒットさせる。カーフにワンツーで右を入れたストリックランドに対し、踏み込んでもパンチが余り届かないヘルマンソンはボディや顔面と被弾する場面が増える。ジャブ、ヒザからミドルと攻撃手段を増やしてきたストリックランドがこの回も取ったか。

4R、左フックだけでなく右フックとのコンビネーションを使うようになったヘルマンソンが、前に出る。珍しくケージを背負ったストリックランドは、左ジャブに組まれケージに押し込まれる。ストリックランドはシングルレッグを頭を押して切り、ヘルマンソンのスピニングバックフィストが空振りになって離れる。ストリックランドの左ジャブに、右を合わせようとするヘルマンソンが右オーバーハンドを入れる。

ストリックランドは何があってもジャブ、そして時折り前蹴りでヘルマンソンを捌く。ヘルマンソンの組みで勝負をかけることができないので、試合のリズムが変わることがないまま最終回を迎えることとなった。

5R、最後の5分の序盤戦に手数が増えるというよく見られた展開を終え、1分を過ぎるころには試合が落ち着く。ヘルマンソンはワンツー後に、スーパーマンパンチで右を当てる。ストリックランドもワンツーで右を入れ、両者の距離がやや縮まる。ワンツーからボディにストリックランド、ヘルマンソンはボディから右カーフ、さらにボディを続ける。中盤以降、前に出て手数を増やしたヘルマンソンだが、絶対的な場面を創ることはできない。

左ジャブから右ハイを見せたストリックランドも、ポイントは取っているだろうがフィニッシュする空気感はないままヘルマンソンのダブルレッグを切る。最後まで、初回のようなリズムで戦った両者。最後の10秒で「カモーン」と叫び、打撃戦を促しつつ──カウンターを狙うストリックランドが、スプリット判定勝ち。

「Sorry」という言葉を複数回使ったストリックランドは「タイトルを戦いたい。当てられた相手とは誰とも戦うけど、挑戦できるとハッピーだ」と話した──が、来週に同じ階級の世界戦を控えるなかでのランカー対決に勝利したとはいえ、『〇〇と戦えば、面白い。何かやるかも』という期待感が高まることは一切ない勝利だった。


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