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【UFN200】イザガクマエフに一本勝ち。ガイアナ人&クロマドの弟子。カールストン・ハリス─01─

【写真】師マーシオ・クロマドとカールストン・ハリス (C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」にカールストン・ハリスが出場し、キャリア14勝0敗のシャクハト・ラクモノフと対戦する。

1月14日のONEでジェイムス・ナカシマに圧勝し、衝撃を残したザイード・イザガクマエフが唯一敗北を喫した相手が、このハリスだ。

UAEWとEagle FCの共催大会──UFCファイトアイランド大会を控えたダナ・ホワイトが視察に訪れ、ハリスはカビブ・ヌルマゴメドフの一押し練習パートナーに備えられた生贄、アンダードッグだった。大方の予想を覆しアナコンダでイザガクマエフから一本勝ちを収めたハリスは、ダナに見初められUFCとの契約を果たす。

ガイアナ人ファイター、バックグラウンドはルタリーブリ。気になる要素が詰まったハリスを初インタビューした。


──カールストン、インタビューの機会を頂き感謝します。

「こちらこそ、インタビューしてくれてありがとう」

──実はカールストンには2点、いや3点非常に興味深い点がありインタビューを熱望していた次第です。

「そうなんだ、嬉しいよ。なんでも聞いてくれ」

──まず1点目はガイアナ人のカールストンが、なぜヘナヴァソン・ファイトチームの所属なのかということです。なぜ、マーシオ・クロマド率いるルタリーブリ軍団の一員なのか、と。マーシオ・クロマドは20年以上前に修斗で宇野薫選手をギロチンで下し、我々の世代には強烈なインパクトを残した選手でした。

「おお、そうなのか!! 今、奥にいるよ。呼ぶから、ちょっと待って!! ×▽〇◆△×●!!!(※何やらポルトガル語で叫ぶ)」

マーシオ・クロマド オー、イルマァオ!!(※ポルトガル語で兄弟の意) 元気でやっているか!!

──変わらずやっていますよ(笑)。

クロマド おお!!!! 息子は大きくなったかい? 東京で会った時は、まだ赤ん坊だった。

──アハハハ。娘ですが、もう20歳です。

クロマド もう、そんなになるのか!! ワーォ。凄く小さいの時の写真をまだ持っているよ。あぁ、そうなんだ……。早いなぁ。

──クロマド、私も昔話に花を咲かせたいのですが、他のメディアも控えているだろうしカールストンのインタビューに戻らせてください(笑)。

クロマド オー、ソーリー、ソーリー!!(笑)

──こういう感じなので、カールストンがクロマドの教え子ということに、もの凄く興味があったんです。

「なるほど、よくわかったよ(笑)。まず2007年に僕はリオデジャネイロではなくて、マナウスに行ったんだ。仕事を見つけるために。整備士として働き口を見つけ、趣味としてボクシングとルタリーブリの練習を始めたんだよ」

──ファイターになるためではなく?

「ノー。ホビーだよ。ファイターになるなんて考えたこともなかった」

──私も大昔にマナウスに行ったことがあるのですが、柔術は相当に普及していました。ルタリーブリを学ぶというのは珍しい選択のように感じます。

「まずルタリーブリの練習をしようと思ったのは……いや、柔術をしなかったのは道着があったからだよ。道着を着て格闘技ををする気にはなれなかった(笑)」

──マナウスは異様に暑いですしね(笑)。

「アハハハ。ルタリーブリの方がMMAに近いよ。MMAには道着なんてないからね。でも、今は全て、柔術の練習もしているけどね」

──ということは、ガイアナ時代にもMMAには興味があったのですか。

「いや、ガイアナに住んでいた時はクリケットしかやったことはなかった。プロじゃないけど、学生時代はずっとクリケットをしていたんだ。ガイアナでは皆がクリケットをやっているよ(笑)。

MMAに興味を持ったのは、ルタリーブリを始めてからで。BJ・ペンがディエゴ・サンチェスに勝った試合を見たせいなんだ(※2009年12月12日)。小さなBJが、大きなディエゴに何もさせなかった。あの試合を見て、BJみたいになりたいと思った。そしてMMAもやろうと決めたんだ。

MMAでプロになろうと思ったのは2011年で、その時にリオデジャネイロに引っ越した。マナウスでルタリーブリを教えてもらっていたコーチがクロマドの友人で。彼がクロマドに連絡を取ってくれて、『トライアウトをするから、アカデミーに』という流れになったんだ。結果、ヘナヴァソン・ファイトチームに合流した。

もうマナウスとは全く違っていた。何より2012年や2013年になると外国から多くのファイターが集まって練習するようになっていたんだ。色々なことを吸収して、短期間で力をつけることができた。

それと勝とうか負けようが、ルタリーブリのトーナメントにもたくさん出ていた。ルタリーブリ歴は15年で……今も茶帯だよ(笑)。ブラウンベルトを6年も巻いている(爆)」

────クロマドはなかな黒帯にしてくれませんか(笑)。ところでカールストンが挙げたダース、アナコンダでの勝利はまさにギロチンと並んでルタリーブリを象徴しているかのようなフィニッシュです。

「アカデミーではギロチン、アナコンダの練習を徹底している。ギロチンとアナコンダのルーツはルタリーブリだからね」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
2月6日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFN200対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ショーン・スティックランド(米国)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ(米国)
ニック・マキシモフ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)
カールストン・ハリス(ガイアナ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー(米国)
ブレンダン・アレン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バトル(米国)
トレシャン・ゴア(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ(米国)
スティーブン・ピーターソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ(米国)
ジョン・カスタニエダ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ(カナダ)
マイク・トリザノ(米国)

<ミドル級/5分3R>
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)
チディ・ンジョグアニ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
アレクシス・デイヴィス(カナダ)
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス(ブラジル)
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン(米国)
デニス・ボンダル(ウクライナ)

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