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【UFC310】3回戦の方が見応えがあったような……コメインでラクモノフがギャリーを下しタイトル戦当確

<ウェルター級/5分5R>
シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
イアン・マシャド・ギャリー(アイルランド)

慎重な立ち上がりの中、様子見の打撃戦もそこそこラクモノフが組んでクリンチに。ダブルアンダーフックでケージに押し込まれたギャリーは、ケージに持たれてテイクダウンを防ぐ。小外から右腕を差し上げて倒しにいったラクモノフに対し、切り返して上を取りに行ったギャリー。ここでラクモノフがバックを取る。力のこもったテイクダウンの攻防は、続いてギャリーが大内刈りへ。決まったかと思われたが、ラクモノフが耐える。

残り40秒、打撃の間合いに戻るとラクモノフが右ストレートをヒットさせる。そのまま組んだラクモノフは、ケージにギャリーを押し込む。ギャリーが押し返したところで時間に。右一発で、ラクモノフのラウンドを取った。

静かな打撃戦に終始する2R。ラクモノフがジャブを伸ばし、ギャリーがローを蹴る。ハイキック、ボディを殴ったギャリー、右を被弾しラクモノフが圧を高める。続く左リードフックをかわしたギャリーが組んで、クリンチへ。ヒザを突き刺したギャリーだがケージを背負った状態が続く。ラクモノフはボディロックからワキを潜ってバックに。最後打撃の間合いに戻ると、残り5秒を切ってラクモノフも左とギャリーの右が交錯した。

3R、左ハイミドルのギャリー。続いて左右のローで前足を蹴って行く。さらに左ミドルを入れるなど蹴り重視、そしてラクモノフは見る展開が続く。ギャリーは関節蹴りを繰り出し、ラクモノフも右オーバーハンドをかわしてヒザを見せる。距離を詰めるラクモノフだが、パンチは当たらずクリンチへ。ケージにギャリーを押し込むと、ねちっこい展開に残り70秒でレフェリーブレイクを命じた。

離れた直後にギャリーが左ハイを繰り出す。ジャブの差し合い、ラクモノフの後ろ回し蹴り&スピニングバックフィストは空振りに。直後に左ジャブを入れたラクモノフは、ギャリーのスピングバックフィスト後に右をヒットさせた。

4R、ギャリーは右カーフ。ラクモノフは右を振り、スピニングバックキックで今度は腹を狙う。カーフを再び入れたギャリーの上への蹴りに、ラクモノフが右を合わせようとする。スッと入ってクリンチにいくラクモノフは、離れるとシングルレッグで潜り込みテイクダウンを決める。それだけタイミングが良かったのか、あっさり下になったギャリーは鉄槌に背中を見せて立ち上がる。乗り過ぎて前方に落ちたラクモノフに対し、ギャリーはニンジャチョークを仕掛ける。ラクモノフは頭を抜き、姿勢が乱れたギャリーのバックへ。正対したギャリーは、スピニングバックフィストを空振りしてダブルレッグでこの回2度目のテイクダウンを許す。しなるような鉄槌を振り落とすラクモノフは、腕十字を凌いでラウンドを明確に取った。

最終回、恐らくラクモノフが3つのラウンドを取っており、勝利にはフィニッシュが必要なギャリーが、ラクモノフの執拗なテイクダウン狙いのなかでバックを奪いグラウンドへ。ギャリーは両足をフックして、ボディトライアングルに取る。アゴの上からRNCをセットしたギャリーがパームトゥパームからワンハンド、そしてRNCに組み替えて絞めていく。耐えたラクモノフが胸を強引に合わせていくが、ボディトライアングルがまだ効いている。それでも正対したラクモノフは、四の字でクローズドガードから起き上ってリバーサルを狙ったギャリーを潰す。

オープンから下がってスペースを作って立ち上がったギャリーが、クリンチへ。押し込み返したラクモノフは、そのまま時間を使う。最後に離れた両者、ギャリーのスピニングバックフィストは空を切り、タイムアップとなった。

1Rの力のこもったクリンチの攻防、そして終盤2Rは攻め合ったが、途中の2・3Rのペース争いを考えると3回戦で良かった──と思わせるコメインは、ラクモノフが3-0の判定勝ちを収めケージインしたベラル・モハメッドと、世界タイトルを掛けて戦うことが決まった。


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