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【Pancrase325】北方大地がTDディフェンスからパンチで宮澤雄大をマットに沈め、ストロー級KOP初防衛

【写真】今年4月の難病の発症から復活、北方が初防衛に成功した(C)MMAPLANET

<ストロー級KOPC/5分5R>
北方大地(日本)
Def.3R2分28秒 by TKO
宮澤雄大(日本)

北方の左ジャブで試合がスタート。さらに北方が飛び込み、ケージを背負った宮澤から左フックでダウンを奪う。宮澤もすぐに起き上がってシングルを狙うも、北方はスプロールして、宮澤の立ち上がり際に右ヒザを突き上げた。ガードを下げて左ハイを見せる北方、前に出てワンツーで相手を下がらせてから、右飛びヒザを繰り出す。宮澤にキャッチされるも倒れず、宮澤は右腕を差し上げてケージに押し込んでいった。ブレイク後、ケージ中央でプレッシャーをかける北方。宮澤は左ジャブで距離を測る。北方は右ミドルハイ、宮澤は右ローを返す。そして宮澤の右オーバーハンドを肩ブロックした北方は、組み付いて右腕を差し上げるも、宮澤が切り返してケージに押し込んでいく。右腕を差し上げた宮澤は、左のパンチを顔面に当てながら、1R終了のホーンを聞いた。1Rの裁定は、ジャッジ3者とも10-9で北方に。

2R、宮澤が左ジャブを突く。北方が距離を詰めると、右ショートを合わせた宮澤。さらにパンチを振るって北方を下がらせる。しかし北方もプレッシャーをかけて、宮澤にケージを背負わせる。すると宮澤が北方にスーパーマンパンチを放ってケージ中央まで戻した。北方は左ジャブ、宮澤は右ローを返す。北方は右のフェイントから、アッパー気味の左ジャブを繰り出していく。残り2分半を過ぎたところで、宮澤がダブルレッグで北方に尻もちを着かせた。立ち上がる北方のバックを狙う宮澤。ボディロックで相手をケージに押し込んでいくが、北方が体を起こしてガブりながら宮澤のバックを狙っていった。
2Rはジャッジ3者とも宮澤に10-9をつけた。

3R、いきなり左右パンチを振りながら距離を詰めた北方。首相撲で対応する宮澤に、インサイドからアッパーを浴びせて動きを止める。しかし宮澤も前に出てくる北方をダブルレッグで捕らえ、右腕を差し上げて相手をケージに押し込む。立ち上がった北方に、左ヒジを連打した宮澤。再びテイクダウンを狙うも、北方がスプロールして宮澤のバックに回る。北方の左腕のクラッチを切った宮澤だが、ケージ際の打ち合いでパンチをもらい、グラつきながら下がってしまう。そこに北方が打撃で追い打ちをかけ、左フックでダウンを奪ってから、鉄槌を連打してレフェリーストップを呼び込んだ。

試合後、子供たちを抱きしめ涙を流した北方。「今回が初防衛、ここから3回、5回と防衛して、パンクラスの歴史に残るチャンピオンになりたい」と語る。
そして涙声で「泣いていないです」と言いながら、今年4月に後従靭帯骨化症を発症して以降、支えてくれた周囲の人々に感謝を述べた。


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