【ONE NEXTGEN03】ピーター・バウシュト、エミルベクのTD&抑え込みに成すすべなく敗れる
【写真】バウシュト、簡単に下になりすぎたばかりか、仕掛けもなく防御に徹して敗れた(C)ONE
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ラスラン・エミルベク(キルギス)
Def.3-0
ピーター・バウシュト(オランダ)
右を振るっていくエミルベクが、クリンチからボディロック。2度目の小外掛けでテイクダウンを決めると、そのままサイドで抑え込む。バウシュトはハーフに戻し、エミルベクが肩パンチを入れる。頭を胸の前に置いた状態で足を抜きに掛かるエミルベクに対し、バウシュトは手首を掴んで三角の準備を怠らない。手を振りほどき、足を一本抜いたエミルベクだが、バウシュトがすぐに戻してハーフバタフライを取る。残り1分で、背中を向けたバウシュトからバックマウントを取ったエミルベクが、アゴの上からネッククランク気味のRNCを仕掛けるが時間となった。
2R、バウシュトがまず右ローを蹴る。左右にステップしつつカカト落としを見せたバウシュトだが、これは当たらず。スタンドでの間合いの取り合いが続く中で、エミルベクが飛び込んでボディロック&バックに回る。バウシュトは胸を合わせて、両者が距離を取るとエミルベクはワンツーや左リードフックで前に出る。バウシュトも左ジャブに続き、右を狙う。
ジャブと前蹴りのバウシュトに対し、エミルベクもローを見せ、続くオーバーフックを空振りする。両者、慎重になり過ぎて手が出ない状況でバウシュトが右ハイ、左サイドキックを見せたが、判断が難しい5分となった。
最終回も早々にエミルベクがトップを取り、バウシュトがクローズドガードを続ける。ケージ際に押し込み、バウシュトの腰を上げて三角を防ぐエミルベクが右足を抜いてハーフへ。声を出して腹を殴るエミルベクは、戻されても逆側に足を一本抜く。ここでもバウシュトはバタフライガードからスクランブルへ。
エミルベクはボディロックから後方にテイクダウンを奪い、バウシュトがスクランブルもケージに押し込んでいく。残り1分を切り、スタンドで向き合うと互いにジャブを繰り出す。残り30秒でバウシュトのハイキックがエミルベクの頭部をかすめる。最後のテイクダウン狙いを切ったバウシュトだが、ジャッジは3人ともエミルベクに凱歌が挙がった。