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【Bellator267】マイケル・ペイジが母国でリマにスプリットでリベンジ──も、これはホームタウン判定か…

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・ペイジ(英国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ドゥグラス・リマ(ブラジル)

真横を向き、両手をブラリと下げた独特の構えから右ロー、そして左サイドキックを見せるペイジ。飛び込んで右を当てると、リマが姿勢を乱しすぐに立ち上がる。リマは待ってロー狙い、じりじりと前に出ると回ったペイジは右ストレートを打ち込む。額で受けて、尻もちをついたリマはここも直ぐにスタンドへ戻る。

右ローを蹴ったリマ、ペイジの後ろ回し蹴りに軸足払いを狙う。ペイジの左にダブルレッグを合わせたリマがテイクダウンを決める。下になったペイジは、ケージ際に移動させられ右パウンドを受ける。ペイジは手首を掴んで防御を試みるも、リマはリストコントロールごと持ち上げて軽くスラムして殴る。ペイジは手首を取り直し、クローズドを続ける。立ち上がったリマが離れて右ロー、ペイジはガードのまま時間となった。

2R、ペイジがまず左サイドキックを繰り出し、リマがステップインに右のカウンターを狙う。引き続き右を打ちつつステップインするペイジが、左ジャブを入れる。リマのローより遠いレンジを取り、一気に踏み込むペイジが右ストレート&左ハイのコンビを繰り出す。リマも落ち着いて対処し、右を伸ばす。ペイジの右に右ローを合わせ、姿勢を乱したところに右を狙ったリマ。前回の対戦のデジャブのようなシーンだが、ペイジはパンチを食うことなく間合いを取り直した。

スイッチし右のサイドキックを繰り出すペイジに対し、リマも蹴りから前に出る。左手前に戻したペイジがスイッチからダブルレッグ、遠すぎて組めずリマが圧力を高めると右ミドルハイを蹴っていく。残り1分、リマの左フックをダックでかわしたペイジは、右フックを打ちながら足払い。尻もちをつかされたリマは、立ち上がるとローを蹴っていく。ペイジは足を引いてかわし、MVPチャントの後押しを受け、後ろ回し蹴りをかわした。

最終回、ペイジは小刻みなステップを踏み、フェイクを多用する。動じないリマは、射程距離に入って来ると対応しつつ距離を詰める。ケージの前を回るペイジは左フックを被弾して尻もちをつき、立ち上がると飛び込んで右エルボーを伸ばす。スリップかダウンか微妙な形だったが、ペイジが守勢だったことは変わりない。

ケージに詰まり、リマのパンチのタイミングで離れるペイジは、踏み込んでも連打がなく金網を背負った状態で、ダブルレッグで倒される。リマの圧力に居つき、テイクダウンに対応できなかった形のペイジはクローズドガード、手首を掴むという初回と同じ状況に。立ち上がって殴り、ガードに収まったリマが手首を掴まれた状態で片ヒザ立ちに。左のパンチを落としたリマ、最後までペイジは手首を掴み続けた。

ペイジは動きは見せたが、MMAの戦いとしてリマが全ラウンド、あるいは2Rと3Rを取ったように見えた再戦、ジャッジは割れペイジが判定勝ち──も、ロンドンの観客から歓声とブーイングが起こった。

「ロンド~ン。皆、俺が良い試合をしようとしていることは知っていると思うけど、100パーセントやり抜けなかったことを謝りたい。あの相手はずっと距離を取り続けた。俺は倒したかったけど、リマはタフだった。そりゃ、3度も世界王者になっている人間だ。リマの健闘を讃えてくれ。彼が大きな一発を入れる隙を見せる時を待っていたけど、前に出てきたのでアジャストが必要で、より難しい戦いになった。満員のファンを集めてくれたベラトールに感謝している。自信はあった。テイクダウン狙いの誰もを殴ってきた。MVPが戻ってきたんだ。2Rのスリップの時? ちゃんと見えていたよ」とペイジは話した。


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