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【UFC266】ダウン後にTDからモラエスをパウンドアウト。デヴァリシビリ、MMA愛が詰まった逆転勝利

<バンタム級/5分3R>
マラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)
Def.2R4分25秒by TKO
マルロン・モラエス(ブラジル)

間合いの図り合いから、奥足の蹴りを繰り出すデヴァリシビリに対し、モラエスは前足を連続で蹴っていく。そこに右フックを振るったデヴァリシビリだが、モラエスも右を返す。直後にデヴァリシビリはダブルレッグを決め、モラエスがすぐに立ち上がる。グラウンドにホールディングダウンするのではなく、立たせてテイクダウンが肝のデヴァリシビリだが、思い切り左フックを被弾する。続いて前に出たところにワンツーを受けたデヴァリシビリは、追撃に倒されパウンドを受ける。

バックから首を取られて立ち上がったデヴァリシビリは、何とか距離を取り直すが打ち合いに出て、さらにフックを被弾する。それでも右を差して、モラエスをケージに押し込んだデヴァリシビリがボディロックテイクダウンに成功する。モラエスはクローズドを取るが、デヴァリシビリはコツコツとパンチを落とし、上体を挙げて重い鉄槌やパンチを打ちつける。さらに左の鉄槌の連打から、左右のハンマーフィスト、左の連打、左右のパンチを振り落とすデヴァリシビリは、魂の無酸素パウンドでポイントは失っても流れは取り戻した。

2R、右を打ち込んだ直後にダブルレッグをデヴァリシビリが決める。モラエスはフックガードから立ち上がろうとして殴れ、足を一本抜かれる。ハーフでワキを殴り、ワキを差されても潰すデヴァリシビリが右エルボーから、左のヒジを打ち込む。心が折れかけているか、動きがないモラエスは右手首を取られ、右エルボーを連続で受ける。必死で逆に腕を掴みに行くモラエスのボディ、顔面を殴るデヴァリシビリは、レッスルアップからダブルレッグでケージに押し込まれも、ネルソンでモラエスを払い尻もちをつかせる。

座った状態でシングルのモラエスは、サイドバックから左のパンチを打たれ続け、ついに体が伸びて頭を覆ってしまう。動きのないモラエスを見て、レフェリーがついに試合をストップ。MMAへの想いが詰まった大逆転勝利──を、一か八かの打ち合いでなく、テイクダウンからパウンドで手にした。

「僕はタフだから、ここにいるんだ。これで7連勝だ。死ぬまで僕は止まらない。ゲームプランじゃない、倒されたけど、やり返す時だって戦ったんだ。みな、次は僕が誰と戦うか、アイデアを欲しい。UFCで戦うことが夢だったんだ。ラスベガス、諦めないとなんだって叶うんだ!」とMMAバカが魂のファイトのあとで、魂のマイクを行った。


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