【BRAVE CF54】徹底してTD&トップ維持。エジプシャン・アハメッド・アミールが新ライト級王者に
<BRAVE CFライト選手権試合/5分5R>
アハメッド・アミール(エジプト)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
アミン・アユブ(フランス)
チャレンジャーのアミールは、KHKバーレーン所属のエジプト人ファイターで、10thPlanetの黒帯でもある。左ジャブから右を繰り出すアミールが、右ミドルを入れる。アユブは右ローを返すが、アミールがダブルレッグを決める。アミールが左エルボーを顔面に2つ落とす、アユブがスイープでマウントを奪いにかかる。ブリッジから上をキープしたアミールは、オモプラッタに反応して腕を抜く。
その刹那、立ち上がったアユブはケージに詰められるが離れて左のカウンターを当てる。さらに左ストレートをヒットさせたチャンピオンがオーソで左ジャブ、ローを蹴られても右フックを打ち込む。アミールは遠い距離からのオーバーハンドを見切られるが、2度目のテイクダウンを決める。そのままアミールが上で時間を迎えた。
2R、ジャブで前に出たアユブが右カーフを効かせる。近距離でアッパーからフック、そして右ストレートをヒットさせる王者が、ローを続ける。アミールはここでもダブルレッグへ。アユブはギロチンも、頭を抜かれ下になる。
スイープを防いだアミールがパスを決め、サイドで抑える。肩固め狙いから、クルスフィックスを取ろうとしたアミールだが、アユブはスクランブルに持ち込んでスタンドに戻る。直後にダブルからシングルに切り替えたアミールは、アユブのキムラ狙いを防いでここもトップへ。左のパンチを打たれるアユブは、ハーフからフルガードに戻す。アミールが右のエルボーを連打し、ここもトップで時間となった。
3R、ローに左を当てたアユブがケージを背負ったアミールに右アッパーを決める。さらにワンツーからパンチをまとめ左をヒットさせると、ダブルレッグを切る。アミールもミドルを返すが、拳の勝負はできない。ヒザ蹴りから前に出るチャンピオン、これは空振りになったが左フックを打ち込む。オーソで左ジャブ、右フックを振るうアユブは、アミールのダブルレッグをスプロールして、サウスポーから右を当てる。
アミールも打ち返すが、打撃戦では如何せん敵わず、ここでもダブルレッグへ。ラウンド3度目の正直で終盤にテイクダウンを決めたアミールだが、この回は明確に落としたか。
4R、ジャブからロー、右ストレートを繰り出したアユブが前に出る。ローの応酬からアミールが飛び蹴りを見せ、ダブルレッグも切ったアユブがヒザをボディに突き刺す。アユブの右ローで姿勢を乱したアミールは、ダブルレッグも受け止めたアユブが巻き込むようにバックに回る。アユブはバックコントロールし、スイッチからバック狙いのアミールがボディロックで上を取り返す。
立ち上がることができないアユブの腕十字で、アミールの左腕が伸びかける。ここは腕を抜かれたが、アユブは再び下になってもスイープを決めた──と思いきや最後にスクランブルでアミールが上を取り切り、トップから上腕パンチのようなエルボーを落として試合は最終回へ。
5R、ケージにアミールを詰めてジャブを入れるアユブがワンツーからスリーを伸ばす。打撃と組みのドッグファイト気味になり、アミールがダブルレッグへ。アユブはアナコンダチョークをセットして上を取るが、極めきれず試合はスタンドへ戻る。足を使い、打撃戦に持ちませずシングルレッグで上を取ったアミールが、サイドで抑え込む。
アミールはバックを狙うが、アユブが変則横三角へ。これも強引で、極めきれず下になったアユブが三角絞めへ。ここで強いポスチャーを見せたアミールが担ぎパスに成功する。残り40秒以上をサイドで抑え、時折エルボーを落としたアミールに対し、右を差したアユブがスクランブル狙いも押しつぶしたアミールが上を取ってタイムアップに。
アユブの打撃と極めよりも、アミールのテイクダウンとトップコントロールが試合をリードしていたが、果たして──ジャッジは3者揃って48-47でアミールを支持し、新チャンピオンが誕生した。