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【DEEP103】伊藤裕樹とDEEPフライ級暫定王座防衛戦。藤田大和─02─「やっぱり打撃です」

【写真】デビュー直後と今の藤田の違い。「打撃で勝つ」という同じ目標を掲げても、その打撃がMMAのほつれにならない本当の武器になっている(C)MMAPLANET

23日(木・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP103で、伊藤裕樹を相手にDEEP暫定フライ級王座の防衛戦を行う藤田大和のインタビュー後編。

元アマチュアボクシングの全日本王者として鳴り物入りでMMAデビューした藤田だったが、伊藤にRNCで敗れたことで組み技の向上に挑んだ。そして彼がMMAファイターとして成長した陰には、チームメイトである山北渓人の存在があった。

同時に国内MMAフライ級はDEEPフライ級正規王者・神龍誠の復帰や、21歳の平良達郎が修斗のベルトを獲得するなど、大きく変化していく。そんななかで藤田はいかに勝ち残り、目指す大舞台への足掛かりにしようというのか。

今回のリベンジマッチは、藤田のキャリアを占ううえで決して見逃すことはできない。

<藤田大和インタビューPart.01はコチラから>


――山北選手との練習で、藤田選手も大きく成長してきたのですか。

「渓人がMe,Weに入ってきたのは、2~3年前ぐらいですかね。自分と体重が近くて、もともとレスリングをやっていたこともあって、渓人とスパーリングすることが多くなりました」

――2~3年前というと、伊藤選手に敗れた頃ですかね。

「その前後ぐらいだと思います。考えてみたら、いろんな変わり目だったんですかね。当時渓人はアマチュアの試合に出ていて、スパーリングも打撃はもちろん、スタンドの組みや寝技をやっているうちに、僕も自然に成長していました」

――当時は、レスリング面では山北選手のほうが上を行っていたのでしょうか。

「そうですね。最初は普通にやられていたと思います。渓人はストロー級ですけど、パワーが凄くて、レスリング力があって、さらに寝技も上手い。しっかり柔術もやっていて、細かい動きが上手いんです」

――そして現在は……。

「練習で渓人に負けることは――お互いに知り尽くしているから、たまにはありますけど(苦笑)、もう全然やられないですね。今は充実しています」

――ところで現状、ファイターとして藤田選手は目標をどこに定めているのでしょうか。

「一番行きたいのはUFCです。世界最高峰なので。Me,Weでは村田夏南子ちゃんがUFCに出ていて、山﨑さんも毎回帯同して――それを見ながら、話も聞くし、やっぱりUFCっていいなと思います」

――では現在の自信の力はその目標において、どの位置にあると判断していますか。

「ボクシングスキルなら負けないと思っています。今も自分のボクシングスキルは上がっていますし、打撃で勝負すれば倒せるんじゃないか、という気がするんですよ。そこはMMAなので、実際にやってみたら分からないですけど。UFCの選手は、全部できますからね」

――それこそが世界最高峰たる戦場ですね。

「UFCの選手は、柔術やレスリング――すべてのジャンルを究めているじゃないですか。すべてマスタークラス、すべて黒帯というか。UFCの試合を見ながら、もっと自分もいろんな部分でスキルアップしていかないといけないなって思います」

――今後UFCを目指すうえで、数々の戦いが待っているかと思います。それこそ神龍選手が前修斗世界王者の福田選手と対戦するなら、現王者の平良達郎選手と対戦することもあるかもしれません。

「そういう試合も、あるかもしれないですね。今は特に意識していないけど、勝ち進んでいけば……」

――一方、フライ級ではLFAの堀内祐馬選手のように、北米のフィーダーショーで戦い続けるケースもあります。

「堀内選手、知っています。凄いですよね。でも僕は、今の段階で海外で練習したり、試合をしたりということは考えていないです。やっぱり日本で強くなって、海外で試合をして勝ちたいっていう気持ちが強いですね」

――なるほど。次の試合は、世界最高峰の舞台へ近づくために重要となるでしょうか。初めてのメインイベント出場となります。

「メインというのは、今はまだ実感はないけど……嬉しいです。やっと来たな、っていう感じですね。メインでリベンジ、僕の中では今回の試合に懸けています。この試合が最後になってもいい、っていうぐらいに」

――そこまでの想いを懸けた試合なのですね。

「その先に繋がるのも、ここで終わってしまうのも、次の試合次第です。毎試合そうなんですけど、今回は特に、次につながるターニングポイントになるでしょうね。ただ、考えすぎないようには務めています。まずは自分の戦いをするしかないので」

――ちなみに、前回の敗戦直後にすぐリベンジしたいという気持ちは生まれなかったのでしょうか。

「それはありました。すぐリベンジしたかったです。でも相手がしばらく試合に出ていなかったりして――。なかなか再戦のチャンスがないなと思っていましたけど、自分がベルトを獲って、挑戦者として出てきてくれました。それは嬉しいです」

――そんな伊藤選手とのリベンジマッチ、どのような試合になると思いますか。

「相手がどうこうというより、自分のスタイルを貫きたいと思っています」

――藤田選手のスタイルとは?

「やっぱり打撃です。打撃で押し切りたい。相手の寝技に付き合う場面もあるかもしれないですけど、最後は打撃で仕留めます」

■視聴方法(予定)
9月23日(木・祝)
午後5時50分~PPV SPWN

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