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【UFC265】シリル・ガンヌがルイスに何もさせずKO勝ち、MMA10連勝でUFC暫定世界ヘビー級王者に

<UFC暫定世界ヘビー級王座決定戦/5分5R>
シリル・ガンヌ(フランス)
Def.3R4分11秒 by TKO
デリック・ルイス(米国)

サウスポーのガンヌがプレッシャーをかける。ガンヌは右ハイ、それをブロックしたガンヌは、半身で前蹴りと関節蹴りを放ちながら距離を詰めていく。ガードを下げて右ジャブを放つガンヌに対して、ルイスの手数は少ない。ルイスが前に出てくると、ガンヌは関節蹴りを出しながら距離をとる。ルイスが一気に距離を詰めようとすると、ガンヌはケージを背にしてかわした。

再びルイスにケージを背負わせるガンヌ。ルイスが前に出てきても、足を使って距離を取り、再びプレッシャーをかけてルイスをケージ際に追い込む。ここでルイスが放った右ローが、ガンヌの下腹部をとらえ、試合が一時中断させるが、ガンヌがすぐ再開に応じた。

ルイスが近づいてくると、ローとパンチで迎え撃ったガンヌ。ルイスは組み付いて両脇を差し上げるが、ガンヌがすぐに両腕を抜いた。そして足を使いながらルイスを追い込んでいくガンヌに対し、ルイスは下がる。ガンヌの右がヒットすると動きが止まるルイス、続けてガンヌの左ジャブをもらうとアイポークを主張したが、同時に返しのパンチを受けたルイスも、右目へのアイポークを気にしていた。

2R、スイッチしてオーソドックスになったルイスは、左の関節蹴りを放つ。左ジャブをもらったルイスは下がる。ルイスの左ハイをブロックしたガンヌが、またもルイスにケージを背負わせる。サウスポーに戻して距離を保つガンヌは、右ローで牽制。ルイスは手が出ない。ガンヌの右の蹴り足をキャッチし、相手をケージに押し込んだルイスだったが、ガンヌはすぐに離れた。

ガンヌの蹴りをもらって下がるルイスは、右ヒザとともに飛び込むが、ガンヌが距離を保つ。しかし、ケージ際で左ひじを放ちながら飛び込んだガンヌを捉えたルイスが、両腕を差し込んでガンヌをケージに押し込む。ガンヌはすぐに体勢を入れ替え、さらにルイスのバランスを崩させる。離れたルイスだったが、ガンヌの前にどうしてもケージを背負ってしまう。

ガンヌのオーソドックスからの左ジャブが、ルイスの顔面を捉える。さらにルイスをケージに押し込むガンヌ。両脇を差しながらヒザを当て、離れながら右ヒジを狙う。完全にガンヌが離れたあと、ルイスも前に出るが追いきれない。ルイスの飛び蹴りをかわしたガンヌは、そのまま自分の距離をキープした。

3R、ルイスの右前蹴りをかわしたガンヌは、スイッチしながらルイスにケージを背負わせる。ルイスが前に出ると、左右のローをヒット。さらに右を被せる。ルイスはガンヌのローをもらいながら距離を詰めようとするが、ガンヌのローは止まらない。足を使ってサークリングするガンヌを負えないルイスは、明らかにガンヌのローを嫌がっている。

ガンヌはルイスの右ハイをブロックし、ルイスの手が止まると右ヒジを狙う。これを受け止めたルイスが組み付くも、差し合いでもガンヌが勝り、ルイスをケージに押し込む。ここでルイスはいなしたが、倒し切ることはできず、ガンヌが元の体勢に戻る。さらにガンヌの右ローをもらって動きが止まるルイス、ガンヌはここでパンチの連打で追い立てていく。

ケージ際でパンチの連打を浴びせるガンヌ。ルイスは背を向けてしまう。ルイスがマウスピースを吐き出して、試合は一時中断されるが、ガンヌの勢いは止まらない。ガンヌの右ストレートをもらって、うずくまったルイスに対し、ガンヌが連打を浴びせて、レフェリーストップを呼び込んだ。

勝ち名乗りを受けるガンヌに対し、椅子から立ち上がることができないルイス。ガンヌはMMA転向後10連勝で、暫定ながらUFC世界ヘビー級のベルトを巻いた。


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