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【UFC265】ディフェンスに歓声が挙がる打撃戦は、蹴りで勝るフィジエフがグリーンに3-0の判定勝ち

<ライト級/5分3R>
ラファエル・フィジエフ(キルギス)
Def3-0:30-27.29-28.29-28.
ボビー・グリーン(米国)

ノーガード、低い位置からノーモーションで左を伸ばすグリーン。対してフィジエフはサークリングを駆使し、左右の蹴りからフックというコンビネーションを見せる。序盤にステップインからの左をダブルで被弾したフィジエフだが、左右のミドルを決める。スウェイやヘッドスリップで、グリーンのパンチをかわすようになったフィジエフだが、スイッチした際には、右ミドルを蹴られる。

緊張感あふれる攻防が続き、フィジエフはワンツー、スリーから左ミドルと手数、精度で上回る。背中を見せて走るように間合いを取り直そうとしたグリーンを追いかけて、タッチグローブから正対したフィジエフは、距離が近づくとエルボーを見せ、フックをそれほど当たらなくてもミドルを効果的に決める。ラウンド終了と同時に放った右を止めたフィジエフ、グリーンファイトに拍手が起こった。

2R、フィジエフが右ローから右フックを振るい、左フックを返そうとしたところに、グリーンが左を合わせる。この攻防に対して、会場から歓声が挙がる。誘うグリーンに対し、フィジエフは右ミドル。そんなフィジエフの左右フックをダッキングとスウェーでかわしたグリーンは、組み付いてヒザを放つも、フィジエフが左ヒジを打ってきたところで離れた。

真正面--キックボクシングの距離も強いフィジエフのパンチを、足を使ってかわすグリーン。フィジエフの左ローをキャッチして、そのままグラウンドに持ち込もうとするが、フィジエフも足を抜く。グリーンはすぐに右ミドルを放ちながら追いかける。距離を詰めてくるフィジエフに組み付き、脇を差しつつヒザを放って離れた。フィジエフはパンチを振りながらグリーンを追いかける。

サウスポーに構えるグリーンに左右ローを当てるフィジエフが、右ミドルもヒット。下がるグリーンをケージに追い込み、左フックから右ストレートを当て、さらに頭を下げたグリーンの顔面に左ヒザを突き刺す。さらにパンチの連打を浴びせるフィジエフだったが、グリーンも右ストレートで相手の前進を止める。

2分30分過ぎから互いにパンチを繰り出すも、高いディフェンス力を見せて当てさせない両者。するとフィジエフが左右のローから右ストレートをヒットさせる。グリーンのジャブを捌いたフィジエフは、グリーンが組み付いてきてもカットし、ケージ中央ではパンチとローを放っていく。残り1分から打ち合いを展開するなか、グリーンもパンチで押し返した。

最終R、グリーンの左ストレートをかわしたフィジエフが、左フックを2発返す。フィジエフはスイッチしながらグリーンとの距離を詰めていく。フィジエフは右ローを捌かれるとミドルを繰り出し、さらに左右のパンチを振るう。グリーンがフィジエフのパンチをスウェーでかわすと、会場の歓声が大きくなる。

フィジエフの左右ローに対し、グリーンはパンチの攻防をアピールするが、フィジエフは蹴りを中心に攻める。グリーンの右ジャブと左ストレートもヒット。フィジエフの動きが鈍り、グリーンのパンチが当たるようになる。フィジエフがローを放つたびに、首を振るフィジエフ。するとフィジエフもパンチで追い立てるが、足を使ってかわしたグリーンが左右のストレートを当てていく。

残り1分、フィジエフの右ハイがグリーンの顔面をかすめる。フィジエフは左右のローから、距離が詰まると右ヒジ。グリンは中間距離でパンチを連続でヒットさせ、試合終了のブザーが鳴る前にフィジエフに背を向け、両手を挙げて観客にアピールした。

判定はユナニマスでフィジエフに。グリーンの追い上げを振り切ったフィジエフが勝利を得た。


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