【LFA112】ボンフィム、補欠戦勝利の2名がドクターストップ。残念なレアルのウェルター級王座戴冠に
<ウェルター級GP決勝/5分3R>
カルロス・レアル(ブラジル)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ウィラン・カルロス(ブラジル)
ガブリエル・ボンフィムのみならず、補欠戦で勝利しているケムエル・オットーニ、そしてベンデル・ジアコモの3人が揃ってCABMMA(ブラジリアンMMAアスレチック・コミッション)のメディカルにパスせず、ジアコオに敗れているウィラン・カルロスが決勝進出というカオスな展開に。
サウスポー同士、レアルがオーソに構え直す。小刻みに構えを変える。カルロスはサイドキックで関節を狙い、ケージの前を左右に移動する。レアルは右ハイ、直後に組んで小外掛けでテイクダウンを決める。そのままサイドで抑えたレアルは、シングルを狙ったカルロスをがぶってバックを狙う。
ケージ際で座ったカルロスが、背中を見せないまま立ち上がった。レアルはハイから前に出て右クロスからパンチを纏める。カルロスは距離を取り直し、自らのスピニングバックキックでバランスを乱して、上を取られる。すぐにシングルを仕掛けたカルロスだが、レアルが首を取る。そして、時間が来る前に離してコーナーに戻った。
2R、右フック、ガードの上から右ハイのレアルは、ボディロックテイクダウンを決めきれずスクランブルからカルロスを逃す。レアルは三日月を入れ、右フックを空振りする。カルロスは前に出ると、レアルのフックを被弾し距離を取り、左ミドルを蹴られる。打つ手がないと思われたカルロスの右ハイがレアルに届いた──が、単発で次に繋ぐことはできない。飛び込んで首相撲からヒザを狙うシーンも見られたカルロスが、後ろ回し蹴りから組んでいったが、右腕をレアルが差し上げると大きく姿勢を乱す。つくづくボンフィムの欠場が残念な決勝戦となっている。
最終回、カルロスが左の蹴り、レアルが右ハイから左右のローを蹴っていく。組んだレアルだが、首相撲に捕えられヒザやヒジを受ける。距離を近づき、手数を増やしたカルロスはワンツーを被弾する。それでも前に出て近い距離でジャブを出すも、フックに距離を取り直す。両者、スタミナをロスしながらパンチを打ち合い、カルロスが押す場面も。左を打ち返したレアルは、最後の15秒でカンフーっぽい動きを見せ、跳びヒザのカルロスにテイクダウンを合わせて──タイムアップを迎えた。
2試合目のタイトル戦、両者が慎重な試合に徹し、加えて余裕の見せあいをしたため──試合としては盛り上がらず。結果、フルマークで判定勝ちしたカルロス・レアルが新LFAウェルター級王座に就いた──が、ワンナイトTの妙が悪い方が出てしまい残念ながら尻つぼみのイベントとなってしまった。