【UFC308】オクタゴン初戦のレアルが右カーフ効かせTD防ぐも、ファクレトディノフの判定勝ちに
<ウェルター級/5分3R>
リナット・ファクレトディノフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
カルロス・レアル(ブラジル)
UFC308はPFL2023シーズン準優勝のレアルと、11年負けなしというファクレトディノフの一戦からスタート。ファクレトディノフが左ジャブ、左ローを放つ。レアルはファクレトディノフの左ジャブに右ストレートを被せていく。ファクレトディノフの右カーフにも右を合わせたが、ニータップで組まれてしまう。ファクレトディノフはボディロックで組み、右ヒザ、顔面へと突き上げる。右オーバーフックで耐えるレアルが、左腕も差し入れた。ファクレトディノフはレアルの左手首を切った。レアルが離れるとケージ中央で打ち合いを展開する。
ファクレトディノフのシングルレッグをスプロールしたレアルのパンチが顔面を捉える。ファクレトディノフはなおも組みつき、再びボディロックでケージに押し込んでいく。左腕を差し上げ、左ヒザを突き上げるレアル。ファクレトディノフが離れると右カーフを当てる。これが効いたか、ファクレトディノフはサウスポーにスイッチする場面も。レアルもサウスポーにスイッチし、距離が近くなると首相撲からヒザを見舞うが、足を滑らせてしまった。すぐに立ち上がったレアルのパンチがファクレトディノフの顔面を捉える。ファクレトディノフも打ち返しながらニータップ、左ハイと散らす。残り10秒でダブルレッグをスプロールされたファクレトディノフは左を出し合って初回を終えた。
2R、ファクレトディノフが右を振るってからレベルチェンジを見せる。それをかわしたレアルの右カーフキックが当たる。ファクレトディノフは左ジャブで捌きつつニータップで入るも、これはレアルに切られる。レアルは首相撲から足払いでこかした。右カーフと右ストレートで攻め立てるレアル。ファクレトディノフの左ハイをかわし、左ジャブを突く。ファクレトディノフの左ジャブも当たるが、レアルが右カーフで下がらせる。ファクレトディノフのニータップを一度はかわしたレアルだが、シングルレッグでケージに押し込まれた。
ファクレトディノフの右手首を押さえ、右オーバーフックから離れるレアル。カーフのダメージが大きいか、ファクレトディノフはサウスポーに。右ヒジはかわされ、レアルのパンチを受けてしまう。組んで来るファクレトディノフを右ヒザで迎え撃ったレアルだが、ファクレトディノフの左ジャブで顔面が跳ね上がる。レアルは右前蹴りから左を振るう。さらに右カーフでファクレトディノフをグラつかせた。残り15秒でファクレトディノフがダブルレッグから足をすくい上げ、レアルに尻もちを着かせた。
最終回、レアルが右カーフ、右アッパーを当てた。ファクレトディノフのシングルレッグはスプロールし、ガブってから打ち合いに戻す。ファクレトディノフの右ストレートもレアルの顔面にヒット。しかし組みつけないファクレトディノフ。1分が過ぎるとファクレトディノフの動きが落ちた。それでもレアルをケージに押し込んでいく。シングルレッグで抱えたファクレトディノフだが、レアルがアームドラッグで切り返して離れる。再び打ち合いが展開されるなか、レアルの右を食らったファクレトディノフが組みつくも押しきれない。
振り払われたファクレトディノフのスピードが落ちている。ファクレトディノフの右をかわしたレアルがシングルレッグからバックに回った。ファクレトディノフが下がってから立ち上がる。レアルは右カーフを打ち続け、さらに右ストレートを伸ばす。幾度となく組んでいくファクレトディノフだが、倒すことはできず。互いにスタミナを消費しているが、レアルのワンツーが当たる。ファクレトディノフのダブルレッグをスプロールしたレアルは、相手のパンチを受けるも耐えて試合終了のホーンを聞いた。
裁定は右カーフを効かせ、テイクダウンを防ぎ続けたレアルかと思われたが、ユナニマスでファクレトディノフが勝利を収めた。