【UFC ESPN26】RNCでモイゼスから圧勝のマカチェフ。「皆、逃げても隠れることはできない!!」
<ライト級/5分5R>
イスラム・マカチェフ(ロシア)
Def.4R2分38秒by RNC
チアゴ・モイゼス(ブラジル)
サウスポーのマカチェフに対し、モイゼスが右ハイを放つ。マカチェフも左ハイを返し、ケージ前を回るモイゼスに左を伸ばす。その瞬間、左に回って外したモイゼスが右ハイをガードの上から蹴り、ワンツーを繰り出す。飛び込んで右フックも当たらなかったモイゼスは、接近戦になると組んでボディロック、ケージにマカチェフを押し込む。ヒザを返したマカチェフは、離れたモイゼスをすぐにケージに追い込み左ミドルを入れる。さらに左を伸ばし、右フックに繋げるとジャブからワンツー、首相撲にモイゼスを捕える。
このタイミングで体を入れ替え、シングルに出たモイゼスはポジションを入れ替えながら、ヒザをボディに受ける。左腕を差して相四つにしたマカチェフが、相撲でいう櫓投げの要領でリフトしてテイクダウンを決める。ハーフからクローズドに戻したモイゼスは鉄槌、エルボーを落とされてカット──下のまま初回を戦い終えた。
2R、喧嘩四つ、ジャブのはたき合いからマカチェフが左を伸ばす。左に回ったモイゼスが、前に出てワンツー、右ローを蹴る。マカチェフは右フックから左ミドル、組んで大内刈り、モイゼスは体を入れ替えて押し込む。オーバーフックのマカチェフに対し、ダブルに出たモイゼスがテイクダウンを決め、ギロチンも反転するように外す。直後のスクランブルでバックを狙ったモイゼスだが、落とされて逆にマカチェフがバックに。
マカチェフは足をフックにいくが、モイゼスが許さない。ならばマカチェフは重いパンチを落としつつ襷を取る。右足をフックし、ついにワンフックの取ったマカチェフが後方から顔面を殴り、マウントに移行し腕十字へ──タイムに阻まれたが、この回も取った。
3R、左右のジャブをぶつけ合う両者、間合を外したモイゼスのステップインをマカチェフは見切っている。続く前進に左フックを当てたマカチェフが、ケージ前のモイゼスに左を伸ばす。パンチを纏めようとしたところで組んできたモイゼスに対し、マカチェフは小手を巻いてテイクダウンを防ぎ、ヒザ車を狙う。腹ばいで立ち上がったモイゼスは、そのままマカチェフを押し込み、支えつり込み足も耐える。
シングルを切ったマカチェフは、逆にバックに回り後方から左ヒザを顔面に突き上げる。ボディロックで前方に崩し、バックに回ったマカチェフが両足をフックしマウントへ移行してきたところで外ヒールを仕掛けたモイゼス。殴られながら奥足を蹴ってトーホールド、さらにヒールに戻したが時間となった。
4R、ケージ中央を取ったモイゼスだが、すぐにケージを背負うようになる。マカチェフはダブルレッグをリフトして、スラム。直後にモイゼスは三角狙いも、察知したマカチェフが頭を突っ込みディフェンスする。モイゼスは腰を切るが、腕は取れず殴られ──蹴り上げからのスクランブル狙いも、バックに回られる。
マカチェフはノーフックでRNCに入り、仰向けになるとモイゼスはたまらずタップした。全く付け入る隙を与えず8連勝を決めたマカチェフは「キャリア初めての4Rだった。良い経験になったよ。フィニッシュを狙っていたけど、タフだった。打撃も自信があるけど、コーナーの指示に従ったんだ。でも、なんでこの階級のファイターは皆、僕から逃げるんだ? 皆、逃げることはできても隠れることはできないんだ」と話した。