【UFC ESPN26】ここからが本番、UFC2戦目に挑むアラン・ボドウ「マッハ道場を代表して戦う」
【写真】ある意味、デビュー戦よりも大切なオクタゴン2戦目に挑むアラン・ボドウ (C)MMAPLANET
17日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN26「Makhachev vs Moises」でアラン・ボドウがオクタゴン2戦目=ホドリゴ・ナシメント戦に挑む。
かつてマッハ道場に在籍し、HEATではライトヘビー級とヘビー級のチャンピオンになっているボドウは、昨年10月にUFCデビューを果たした。95秒でトム・アスピナルに敗れるという結果に終わったが、あの試合はオファーを受けることに大きな意味があった。勝負という意味では、今回からがボドウのUFCファイター人生の第一歩となる。
試合を3日後に控えたボドウをZOOMでインタビューした。
──ボドウ選手、インタビューは英語か日本語どちらで行いましょうか(笑)。
「う~ん、エイゴ」
──分かりました(笑)。GrandslamやHEATで活躍していたボドウ選手ですが、いつの間にかその名を日本で聞くことがなくなっていました。
「確か4年前かな、2017年だよ。妻が妊娠してフランスに戻ることを決めたんだ。2018年にマッハ祭りで戦った時はフランスから日本に行って試合をしたんだよ」
──そうだったのですね。いずれにせよ、昨年10月ボドウ選手のUFCデビューが決まり、凄く驚くとともに嬉しかったです。
「あの時はチームメイトのシリル・ガンヌのセコンドでアブダビにいたんだ。そうしたら出場予定選手がコロナで陽性になり、5日前にオファーがあった。
凄く興奮したけど試合まで5日間、しかもコロナの影響で半年間もしっかりとした練習ができていなかったから、少し躊躇したよ。でもコーチと相談したら『こんな重要な試合を逃しちゃいけない。やろう、アラン』と言ってくれて」
──そうですね、初戦の勝敗の結果に問わずUFCと契約できるわけですから。2戦目からが本当の勝負ということもできます。
「その通りだよ。今回はしっかりと練習してきたし、フィジカルもメンタルもテクニック面もバッチリだよ。十分に準備できている」
──デビュー戦はアラン・ボドウであっても、アラン・ボドウではなかったです。
「今回は前回と違い、自信がある。一旦延期されたけど5月に決まっていた試合だし、シリル・ガンヌや他のヘビー級ボクサーとも厳しいトレーニングをしてきたからね。この試合が僕のレガシーを残す一歩になるんだ」
──所属するMMAファクトリーは凄く良いジムだと、中原由貴選手が話してくれたことがあります。
「日本との一番の違いは、大きな選手がいるということ。僕のようなサイズの練習相手がいなくて、やはり重量級の選手とトレーニングしないと成長できないからね。
それとヨーロッパは日本より打撃が強い。日本ではたくさんグラップリングの練習をしてきたけど、パリではガンガン打撃の練習をしている。あと……ジムの広さも違う。日本のジムは小さかった。ただし、その分だけマッハ道場はとてもフレンドリーなジムで皆が家族のようだったよ。
こないだもナカハラとは連絡を取ったばかりだし、マッハ道場の仲間が今回の試合に向けて、たくさんのメッセージを送ってくれた。今も頻繁に日本の友人とはやりとりを続けているんだ」
──それは良かったです。では対戦相手のホドリゴ・ナシメントの印象を教えてください。
「良いグラップラーだと思う。レスリングもできる。でも僕の方がスピードがある。それに今回の試合に関しては、テイクダウン・ディフェンスにも時間を割いて練習してきた。壁際、ケージ中央を問わずにね。全てのテイクダウンを切って、打撃で戦おうと思う。凄く自信があるよ。
勝っても負けても、良い試合をしたい……と言いたいところだけど、連敗は許されない。絶対に勝つ」
──ボドウ選手、今日はありがとうございました。では最後に日本のMMAファン達にメッセージをお願いします。
「日本では長い間UFCが開催されていないけど、日本のMMAは死んでいない。日本のMMAのさらなる発展を願っているので、皆も僕を応援してほしい。僕はMMAファクトリーだけでなく、マッハ道場を代表してUFCで戦うから」
■視聴方法(予定)
7月18日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS