【UFN189】ジョーダン・ラヴィットの下から極める幻想、プエレスのスクランブル&トップゲームに散る
<ライト級/5分3R>
クラウディオ・プエレス(ペルー)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジョーダン・ラヴィット(米国)
タッチグローブの際、両手をプエレスの突きだした拳に置いたラヴィットが左ローを4発続ける。さらに右ミドルを蹴ると、プエレスが右ミドルを蹴り返す。シングルに出たラヴィットに対し、プエレスは後方回転から上を取りに掛かる。ラヴィットはシングルを続け、スクランブルへ。一瞬は下になりながらプエレスも即立ち上がり、ラヴィットはシングルを続ける。バックを狙うプエレスを振り落とし、ついてこられると胸を合わせたラヴィットがトップを取る。
ここもスクランブルに持ち込んだプエレスは、倒されて立つという寝技を受け入れないファイトを続け、残り1分40秒でついに離れることに成功する。離れたプエレスが逆にダブルレッグでテイクダウン、スクランブルを許さず上を奪取する。背中をマットにつけたラヴィットの三角からオモプラッタ狙いを察知したプエレスが腕を抜く。ラヴィットは下から足を抱えて、鉄槌を入れたところで初回が終わった。
2R、コーナーマンから初回を取ったという言葉を受けたラヴィットは、ジャブを見せるが右ミドルを蹴られる。左ローを蹴り、右ジャブを伸ばすラヴィットはローをチェックし、シングルレッグへ。待ち受けたプエレスは腰をコントロールしてスプロール、バックに回ってワンフックに。腰をずらしたラヴィットが左足を取りつつロールするが、胸を合わせたプエレスがハーフで抑える。
バタフライガードで揺さぶり、オモプラッタに入ったラヴィットだがプエレスは立ち上がって反転し、両足首を掴んで防ぐ。背中を預けて右腕でプエレスの左足を抱えてスタースイープのような動きを見せたラヴィットは、背中をつけてガードを取り直す。立ち上がってパウンド狙いのプエレスは、反応したラヴィットのバックを取る。前転してガードを取ろうとしたラヴィットすかされサイドを許す。再び亀になったラヴィットは後方から殴られ、四の字フックに捕えられる。手首を掴んで絞めを防ぐラヴィットに掌底を入れたプエレスがラウンドを取った。
最終回、右ボディフックからシングルレッグでテイクダウンを奪ったプエレスが、パスを狙う。ハーフを取り、下から両拳で頭部を殴るラヴィットはパスを許すが、スクランブルを狙いつつ足を戻す。ここで腰を上げたプエレスがパンチを打っていく。ケージを蹴ったラヴィットだが足を捕らえることができず、プエレスがパス。変則の三角も抜かれて上四方でプエレスが抑える。
プエレスがしっかりと抑えるが、レフェリーがブレイクを命じる。最後の90秒、プエレスはシングルレッグでテイクダウンを決め、粘れないラヴィットはボディを殴られ有効な仕掛けはない。下からエルボー、掌底を見せたラヴィットだが、これは効果的にならない。結果、ラヴィットはプエレスのトップゲームに0-3の判定負け。、下から極める独特なファイトがUFCでどこまで通じるのかという幻想は、過去20年見られた来た現実に前に打ち破られた。