【UFN189】タバタ・ヒッチ、想定内もマノン・フィホオの嵐のような打撃にUFC初戦でTKO負け
<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオホ(フランス)
Def.2R3分00秒by TKO
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
右サイドキックで距離を取るフィオホが、右ハイを狙う。ヒッチは頭を振って左に回るがジャブとサイドキックに詰めることができない。ワンツーを伸ばしたフィオホが、右ジャブから左ローを蹴り込む。ヒッチも左ローを蹴るも、フィオホがチェックしてジャブを続ける。ヒッチのダブルレッグを切ったフィオホは左ミドルを蹴り込み、ここから右ハイを狙う。さらにワンツーからスリー、フォーと攻勢のフィオホは飛び込んできたヒッチにヒザを突き上げる。
近寄れないヒッチは左ストレートをヒットされ、右フックを打ち返す。思い切って距離を詰めても突き放され、左ストレートからコンビを被弾するなど、予想されていたことだがヒッチが厳しい状態が続く。ワンツーで左を当てたフィオホに対し、ヒッチは前蹴りを入れ気持ちは引いていないことをヒッチは示した。
2R、サイドキックからパンチを纏めるフィオホに対し、ヒッチが右ミドルを蹴る。ここで組みを選択したフィオホが、テイクダウンを狙い──すぐに離れる。組んでいったのは余裕の表れか、フィオホが左ローを蹴り、ワンツーへ。ローに右を合わされ、パンチのコンビ、ヒザを受けたヒッチは打つ手がない。それでも頭を振って、フィオホの攻撃を見続けているヒッチは蹴り足をキャッチするが、テイクダウンには結び付けることができない。
ついにはワンツーに真っすぐ下がり右を被弾して倒れたヒッチは、パンチを纏められながら背中を預けて立ち上がる。そして正面を向くや、フィオホの猛攻にレフェリーが試合を止めた。スクランブル発進、1階級下、スタイルワイズを考えると、ヒッチの敗北は十分に想定内。陣営もストロー級で戦える──2戦目を睨んでいることだろう。
そして勝者は「今日は自分の力を見せようと思った。ヒッチが試合を受けてくれて感謝している。テイクダウンを狙ってくることは分かっていたし、私はレスリングも寝技もできるから」と非常にクールに語った。