【BRAVE CF51】中央アジアの嵐。ジニス・マーヒャル戦へ、ボクシングレスラー=リナット・ゼジンタイ
【写真】素晴らしく精悍な表情のリナット・ゼジンタイ (C)BRAVE CF
明日4日(金・現地時間)に、ベラルーシの首都ミンクスにあるファルコンクラブ・アリーナで、BRAVE CF51が開催される。
BRAVEにとって初めてのベラルーシ大会では、現地のトップファイターと新たに契約し、同国のトップファイターが数多くBRAVE初陣を戦う。その1人、ジニス・マーヒャルの対戦相手リナット・ゼジンタイにとってもBRAVEデビュー戦となる。
最近ではACAが進出し、国内大会も数多く行われMMA人気が高まる一方のカザフスタン。ドメスティック二大イベント=OCTAGONとMergen FC のうち、前者のウェルター級王者であるゼジンタイは代役の代役として、3週間前のオファーを受けた。
今、UFCやACA、そしてBRAVEに吹き荒れつつある中央アジアの旋風──その最大勢力であるカザフスタン特有のボクシング・レスラーであるゼジンタイに初インタビューを試みた。
──ジニス・マーヒャル戦でショートノーティスながら、BRAVE CF初陣を戦います。どのような気持ちですか。
「この試合は自分へのテストになる。パワー、テクニックともぶつけて良い試合にしたい。試合に向けての準備期間は短かったけど、常日頃からいつでも戦えるように、しっかりとシムケント(カザフスタン南部にある、国内第3の都市)で練習しているから問題ない。ジニスのパワーは認めているけど、何も恐れることはないよ。
BRAVE CFのようなインターナショナル・ショーで戦うことが夢だったから、ベストを尽くす。BRAVEは現状のMMA界において世界で最も大きなプロモショーンの1つだし、そこで戦えることはとても光栄だよ」
──リナットの試合映像を視させてもらったのですが、ボクシングができるレスラーなのか、レスリングができるボクサーなのか。とにかく、どちらも優れていました。
「ハハハハ、僕はグレコローマン・レスリングを戦ってきたけど、6年前にMMAに転向したんだ。MMAに転向するにあたって、まずグラップリングのトレーニングを始めた。レスリングと共通する部分も多いしね。
柔術では帯を持っていないけど、ノーギはしっかりとやってきてトーナメントでも勝っている。だからグラップリングには自信があるよ」
──ベースはグレコだったのですか。試合を見ていると、フリースタイルの技も多く使っていました。
「レスリングを始めたのはショコーラ(日本でいえば小・中・高に相当する11学年の学校制度)の9年生の時で、大学の間と6年間続けたんだけど、最初はフリースタイル・レスリングの試合に出たいと思っていた。でも、僕は自分の階級では痩せていて身長が高かったから、コーチがフリースタイルには向いてないってグレコの試合に選抜されたんだ。
グレコでは地方大会では優勝もしたけど、フリースタイル・レスリングの練習も続けていたよ」
──それにしても、ボクシングも相当な腕前ですね。
「う~ん、ありがとう。僕はレスラーなんだけど、対戦相手からもボクサーだと思われることが多いんだ(笑)。ただし、僕にとってパンチはそれほど大切な攻撃ではないんだけどね」
──今回の試合はスーパーウェルター級というBRAVE CF特有の階級で行われます。
「普段は90キロぐらいあるから、80キロというリミットはありがたいよ。77キロに落とすより、減量は厳しくない。かといって84キロで戦うと、バカでかい相手ばかりになってしまうからね。初めての階級だから、楽しみしている。
マーヒャルはパワー溢れるストライカーだけど、打撃でも十分にやり合える。もちろん、組み技でも僕が上だ。ケージの中は何が起こるか分からない。でも準備はできているよ。皆に楽しんでもらえる試合をしたい。
そして、この試合をきっかけBRAVEに継続参戦して、ウェルター級のベルトを目指すんだ。2022年の間にチャンピオンになりたいと思っている」
──リナット、今日はありがとうございました。
「こちらこそ、ありがとう。僕は子供の頃にノブヒコ・タカダの武士道(Uインター)をDVDで見ていたんだ。ゲーリー・オブライトが大好きだった。そこからPRIDEをチェックするようになった。日本のMMAはユニークで、面白い試合が多い。今もRIZINをチェックしている。だから、日本のメディアに取材してもらって嬉しかったよ」
■視聴方法(予定)
6月5日(金・日本時間)、
午前2時30分~ FITE
午前2時30分~ BRAVE TV
■ BRAVE CF51対戦カード
<ライト級/5分3R>
ルカス・マルチンス(ブラジル)
マルセル・グラビンスキ(ドイツ)
<スーパーウェルター級/5分3R>
ジニス・マーヒャル(ベラルーシ)
リナット・ゼジンタイ(カザフスタン)
<ライト級/5分3R>
イリエ・ジホウン(フランス)
サム・パターソン(英国)
<スーパーウェルター級/5分3R>
ワジム・クーチ(ベラルーシ)
ダニヤル・アブジバエフ(キルギス)
<フェザー級/5分3R>
ロマン・ボガトフ(ロシア)
アブドゥルムタリプ・ギエルベコフ(ウクライナ)
<59キロ契約/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
イブラジム・ナブルゾフ(ジョージア)
<バンタム級/5分3R>
ヴラディスラフ・ノヴィツキー(ベラルーシ)
ヤニス・ゲムモーリ(フランス)
<フライ級/5分3R>
バドマシレン・ドルジエフ(ロシア)
アルマンベット・アブディバシー・ウルウ(キルギスタン)
<バンタム級/5分3R>
アイジミール・カズベコフ(ロシア)
アブドゥル・カリム・バダクシュ(アフガニスタン)
<女子ストロー級/5分3R>
アナスタシア・フィアファノヴァ(ロシア)
セウデ・トゥルク(トルコ)
<ライトヘビー級/5分3R>
ワジム・ロリチ(ベラルーシ)
クルボンショ・ジェモロフ(タジキスタン)
<62.5キロ契約/5分3R>
アルテム・ルキャノフ(ベラルーシ)
バクトヴァル・ユヌソフ(タジキスタン)
6日(日・日本時間)