＜スーパーウェルター級／5分3R＞
ワジム・クーチ（ベラルーシ）
Def.3-0
ダニヤル・アブジバエフ（キルギス）

アブジバエフが右ローをまず当て、クーチがローを蹴り返す。ローの応酬のあと、クーチがハイからローへ。続くローに組んできたアブジバエフに対し、クーチがバックに回り前方にテイクダウンする。バックコントロールで殴り、ヒザを腰に入れるクーチが続いてワキ腹を蹴っていく。ヒザを臀部、腿、ワキ腹と入れるクーチがワンフックから上を向いて両足のフックを完成させる。

ネルソン&ネックロックで身動きが取れないアブジバエフに対し、クーチはパンチを入れてRNC狙いに切り替える。手首を掴で耐えるアブジバエフにパンチを入れたクーチは極め切れなかったが、初回を取った。

2R、クーチは右ロー、そして右ハイを繰り出す。入れないアブジバエフに右カーフローを続けるクーチが、テイクダウン狙いを切って右を当てる。出られないアブジバエフはカーフでついに姿勢を乱し始める。蹴り足を掴めないアブジバエフ、クーチはカーフを続けると前進に右フックを合わせる。さらにステップインに跳びヒザを合わせたクーチは組みつかれても、腰に乗せて投げを打つ。ウィザーで耐えたアブジバエフのダブルレッグも、クーチは左腕を差し上げて切るネルソンの要領で固める。

首を抜いたアブジバエフがレフェリーにぶつかり、このタイミングでパンチを被弾。直後にレフェリーがブレイクを命じ、何やらアブジバエフに注意を与えた。残り1分、左リードフックから右カーフを入れたクーチは、連続でカーフを蹴る。このまま見合った両者、残り時間にあるにも関わらず、クーチはタッチグローブをしてコーナーに戻った。

3R、肩で息をしているクーチは変わらずカーフを繰り出す。カーフからヒザの横を蹴り始めたクーチは、シングルでケージに押し込まれ切りながらパンチを打っていく。押し込む以上がないアブジバエフは、打開策が見いだせない。残り1分50秒でレフェリーがブレイクを命じ、クーチの右カーフを思い切り2発蹴り込む。必死に踏ん張るアブジバエフだが、クーチは時間を置いて3発目を入れ、左フックへ。残り10秒で攻めの姿勢を解いたクーチは、時間内にアブジバエフとハグしタイムアップを向けた。

ジャッジの裁定は当然クーチに。母国でBRAVE初勝利を挙げたクーチは「未来はここにある。試合は予想外の展開になったけど、僕には別のシナリオがあったから。2Rにはフィニッシュを狙ったんだけど」と言い、大きく離れ上がった右足を指さした。

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