【PFL2021#01】レスリングでパーマーを圧倒したジェンキンスが3連覇目指すパーマーにPFL初黒星つける
【写真】レスリングでリードしたジェンキンスは、打撃でも余裕を見せる試合ぶりでパーマーを破った(C)PFL
<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
Def.3-0:30-27. 30-27. 30-27
ランス・パーマー(米国)
サウスポー同士、パーマーが左ローを蹴る。一瞬オーソに構えたジェンキンスは、すぐにサウスポーに戻し右ジャブを伸ばす。ローに左を合わせていったパーマーがケージを背負って回り、ジェンキンスがデカゴン中央を取る。跳びヒザの着地後に左を入れたジェンキンス、パーマーも左ローから左オーバーハンドを見せる。ジェンキンスは右ハイを蹴り、低い構えから右ジャブを繰り出す。
ローに組みついてバックに回ったジェンキンスが、ボディロックから後方に崩してテイクダウン。パーマーがレスリングで攻められるという、この顔合わせならではの展開に。バックを制し、ヒザを入れるジェンキンスはリフトアップから後方にテイクダウンしパンチを打ちこむ。バックを譲ったままついには両足をフックされたパーマーは左右のパンチを受け初回を失った。
2R、直ぐに距離を詰めて左右のフックを放ったパーマーだが、逆に左を被弾する。パーマーが左ローを蹴り、2発目でジェンキンスが姿勢を乱す。前に出て左を見せたパーマーに、ジェンキンスがここで左を当てる。ジェンキンスは左を被弾した直後に組んでボディロックへ。ウィザーのパーマーは、右手をマットついてヒザを受けない姿勢を取る。ならばとジェンキンスはボディにヒザを突き上げ、前方に崩して背中に回る。
レスリングでリードするジェンキンスは、スイッチに反応したところで正対したパーマーが離れる。自ら組みに行くことがないパーマー、これでは打撃の圧が上がることはない。ジェンキンスは後ろ回し蹴りを繰り出し、パンチの交換からパーマーがローを蹴る。互いにハイを見せ、ジェンキンスがもう1度ガードの上からハイを蹴り、後ろ回し蹴りを繰り出した。
最終回、劣性のツータイム・ワールドチャンピオンはフックに距離詰めるも、組みにはいかない。離れたところで右ハイから左を伸ばすジェンキンス。右フックから左を伸ばすパーマーが、スーパーマンパンチも当たらない。クリンチの攻防でヒザをボディに入れた自ジェンキンスが、ケージに詰めてボディロック。ウィザーのパーマーは──と、ジェンキンスがヒザをつけて倒れる。
ヒザが急所に出も入ったから、インターバルを置くジェンキンスはパーマーとタッチグローブし、さらに回復の時間を置く。ジェンキンスがケージに押し込んだ状態で試合は再開され、リフトアップからテイクダウン。スクランブルで片足を束ねてボディロックへ。小手をきかせるパーマーだが、大内から小外でテイクダウンを許す。すぐにスクランブルに持ち込んだパーマーは、がぶるも右腕で左足を制されバックに回れない。
アームインギロチンに切り替えそうな動きから、10フィンガーギロチンに取ったパーマーに対し、ジェンキンスはカメラを見つけて笑顔を見せる。と、シングルに出たジェンキンスはヒザを受けそうになっても余裕の表情でスピニングバックキック、終盤もしっかりと距離を取ると、このままタイムアップを迎えた。
ジャッジの裁定はフルマークでジェンキンスに。2018年のPFL活動開始以来、11連勝で負け無しだったパーマーについに土がついた。