＜ACAフェザー級選手権試合／5分5R＞
フロド・カズブラエフ（ロシア）
Def.4R1分02秒by RNC
フィリッピ・フロイス（ブラジル）

フロイスが400グラムの体重オーバーで、王座剥奪──カズブラエフが勝利した時のみ新王者が誕生するという変則タイトル戦になった一戦。フロイスが左ジャブを伸ばす。右を当てたフロイスに対し、カズブラエフが左を返す。続いて右オーバーハンドを見せたカズブラエフは、蹴りを多用するフロイスにワンツーを打たれる。遠い距離から右を当てたカズブラエフが、続く左には右をカウンターで被弾する。

リーチ差に苦しむカズブラエフは、ローにもワンツーを合わされてしまう。続くワンツーにダブルレッグで組みついたカズブラエフが、ケージにフロイスを押し込み右腕差しあげてテイクダウンを決める。右目尻をカットしているフロイスが、流血で視界を遮られているか嫌な表情を浮かべる。パスにスイープを合わせようとしたフロイスは、背中を預けて立ち上がるもボディロックから倒され、亀の状態に。スタンドに戻り、前方に崩れるという展開が続くフロイスは、腰の辺りのヒザ蹴りを受けながら初回を戦い終えた。

2R、ワンツーから左ミドルのフロイスの右と、カズブラエフの左が交錯する。カズブラエフは右オーバーハンドを見せてダブルレッグ、ケージにフロイスを押し付ける。ボディロックテイクダウンを決めたカズブラエフは、フロイスのギロチンをケージに押し込んで防御し、頭を抜く。フロイスはハイガードから三角の機会を伺うが、肩パンチでケージと挟み撃ちにあう。肩パンチが頭突きになるシーンも、レフェリーが流し流血のフロイスはエルボーを打たれる。

ハーフバタフライのフロイスのスイープを潰し、肩パンチ、ヒジ打ち、左のパンチを続けるカズブラエフがトップキープを続け2Rも取った。

3R、フロイスが左ミドルを入れ、ローにカズブラエフが右を合わせる。フロイスのローが急所に入り、試合が短時間ながら一時中断。再開後、前に出たカズブラエフが右を入れてダブルレッグへ。潰したフロイスは、続くダブルも切り左ミドルを蹴り込む。カズブラエフはダブルレッグでヒザをつき、ドライブするとケージ際でテイクダウンを成功させる。

ガードの中に入ったカズブラエフのトップキープが続き、フロイスのバタフライスイープを防ぎ、左足を抜いてハーフで抑える。フロイスは下から仕掛けることも、立ち上がることもできずに下の時間が続き、最後はクローズドを選択した。

4R、シングルレッグをスプロールされたカズブラエフは、離れ際にフックを打ち込む。フロイスの前進&右フックに対し、カズブラエフが右オーバーハンドをカウンターで打ち込みダウンを奪う。パウンドの追撃からマウントを取ったカズブラエフは、殴られて下を向いたフロイスにRNCをセットアップ。ここからカズブラエフは、背中を伸ばすと同時にフロイスがタップ──新ACAフェザー級王者が誕生した。

「ずっと想っていたベルトを手にできた。この機会を与えてくれたACAに感謝している」と新チャンピオン＝フロド・カズブラエフは話した。

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