【ACA120】何が何でも組みつくココフに対し、組みつき際に蹴り&ヒザを入れたマゴメドフがスプリット勝利
<ライト級/5分3R>
ラシッド・マゴメドフ(ロシア)
Def. Split Decision
ムハメド・ココフ(ロシア)
PFL還りのマゴメドフが、ACAで2勝目を狙う。レスリング&サブミッションのココフと、クラシカルな打✖組のマッチアップとなる。ジリジリと詰め寄り、一気にダブルレッグで食いついたココフが、ケージにマゴメドフを押し付ける。リフトしてテイクダウンされたマゴメドフは、立ち上がるもバックを取られる。胸を合わせたマゴメドフは、右腕を差され崩されるがテイクダウンは許さない。ココフはシングルで押し込むも、頭を抑えられダブルに切り替える。
相当に力を使っているココフは、パンチが急所に入ったタイミングでマゴメドフにケージを掴むという指示が入る。にもかかわらず試合はケージ中央で再開に。マゴメドフは前蹴りから左ハイ、そして左のテンカオへ。ココフはワンツーで踏み込んでダブルレッグ、リフトアップでテイクダウンを奪う。マゴメドフのスイッチを潰したココフが、アンクルピック、そしてダブルにとって立ち上がろうとしたマゴメドフをもう一度倒す。ココもすぐに立ち上がったマゴメドフは、ラウンドを失ったがスタミナの温存には成功したか。
2R、ワンツーで前に出たココフがシングルへ。切ったマゴメドフの蹴り足が顔面をかすめる。直後にダブルでケージにマゴメドフを押し込むココフは、ボディにヒザを受ける。ボディにヒザを受け、離れたココフはヒザを再び被弾しながら組んでリフトから尻もちをつかせる。徹底してケージレスリングを続けるココフは、足首のコントロールが巧みだ。
残り半分でマゴメドフは背中を譲って立ち上がり、胸を合わせる。ココフはエルボーを空振りし、距離が出来たマゴメドフが右フックを当て、ヒザ蹴りから左ハイをアゴ先に見舞う。ココフは組みに行ってもいなされ、手を振りまわす打撃に切り替える。足が前に出ないほど疲れたココフは、左右の蹴り、右ストレートを見舞われフックで前進してクリンチへ。マゴメドフはエルボーを入れ、アッパーの打ち合いからヒザ蹴りを顔面へ。離れて前蹴り、ハイと蹴りで攻勢に出たマゴメドフだが、これで重心が上がりココフがダブルレッグを決めたところでラウンド終了となった。
最終回、恐らくはイーブンとなった状況だが、ココフはスタミナをロスしダメージも蓄積している。そのココフは前に出て、ヒザ蹴りを受けながらダブルレッグを決める。ケージを背負って座った状態のマゴメドフは、立ち上がってもフックからダブルレッグに入られる。クリンチで時間が過ぎ、押し返したマゴメドフが支えつり込み足気味にココフのバランスを崩して離れる。
足払いのようなローで前方に崩れたココフは、ハイを被弾してもダブルレッグへ。リフトアップからのスラムで尻もちをついたマゴメドフは即立ち上がる。相四つでボディにパンチを入れるココフだが、左腕を差しあげたマゴメドフの崩しで姿勢を乱す。打撃の間合いでパンチを被弾し、蹴りを掻い潜って組みついたココフは、体を入れ替えられ逆にケージに押し込まれる。
マゴメドフは離れてハイ、スーパーマンパンチを放つ。さらに左ハイを見せたマゴメドフに対し、ココフはフックで距離を詰めてクリンチも、再びケージに押し込まれてヒザを顔面、ヒザを被弾。マゴメドフは離れて左の蹴りも見せてタイムアップに。
結果はスプリットでマゴメドフに凱歌が挙がった。「ACAで2勝目を挙げられて、応援してくれた皆に感謝したい。契約はあと2試合、少し休んでから次のことは考えるよ」と勝者は話した。