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【ONE Fists of Fury03】箕輪ひろばと対戦、アレックス・シウバ「ミノワはこの試合後もドンドン強くなる」

【写真】極めも強いが、ねちっこさもあるアレックス (C)MMAPLANET

本日19日(金)に中継されるONE117 Fists of Fury03。今回の中継でアレックス・シウバ✖箕輪ひろば戦が放送される。

元世界ストロー級王者は38歳にして、自らのベストはこれからやってくると豪語する。判定無用、箕輪をフィニッシュし若い選手に道は譲らないという強い意志をシウバがインタビューで話した。


──箕輪ひろば戦へ向け、今の調子は?

「スゴイ、トテモイイ」

──おお、日本語ではないですか。

「リュート(澤田龍人)から、これだけ習ったんだ(笑)。パンデミックが起こり、試合がずっとできなかった。ようやく戻ってくることができたよ。本来は10月に試合をする予定だったんだけどね」

──仙三選手との試合が組まれていましたが、試合まで1週間というところで拳のケガをしましたね。

「あの時は次の日にインタビューをする予定になっていたのに、申し訳なかった」

──いえいえとんでもない。

「本当に悔しかった。試合直前にケガをしたのは初めてだったから……最後のスパーリグ・セッション、しかもライトスパーでね。信じられなかったよ」

──録画中継のDark Series枠だったので、その試合が組まれていることすら世には出ていなかったです。ONEのPRからはアレックスは試合をしたいとずっと言っていたと聞いています。

「骨折はしていなかったんだ。でもドクターは殆ど骨折しているって。『ほとんど折れている』って、意味が分からなかったよ。100パーセントでなくて戦いたいと思っていた。でもドクターがEVOLVEに試合をすべきでないって連絡をしたんだ。

今となっては、正しかったんだと思っている。あの時、試合をしていたら最初のパンチで拳を骨折し、半年や8カ月間は試合ができなかったはずだ。

ドクターは6週間おけば大丈夫と言っていたけど、僕のフィーリングでは4週間ぐらいかなって。パンチを使わないように、デキる練習は続けていた。12月には試合をしたいと思っていたから。結果的、このタイミングで試合をすることになったんだけどね」

──それにしても、シンガポール政府はコロナ対策として柔術やレスリングの練習を随分と長い間禁じていました。調整は難しくなかったですか。

「ハッキリとした期日は覚えていないけど、11月になってからかな……グラップリングのスパーリングが許されるようになったのは。でもジムに行けない時も、皆ができる限りのトレーニングを自分達でやってきたよ」

──パンデミック後、地域によってコンディション調整が違ってきますね。

「それがあったから、ケージに戻ることに皆がハングリーになったはずだ。僕に関しては、柔術は子供の頃やらずっとやってきたことだから、この間に練習できなかったからって錆びつくことはないという自信があったよ。とにかく、グラップリングがしたいという欲求は強くなっていったけどね。

パンデミック前は『もう今日は疲れた。練習したくない』なんて気持ちの日もあった。でも、今は練習できることがどれだけ幸せなのか改めて気付いたからね。試合だから勝ち負けはある──でもサークルケイジに戻ることができるという喜びに満ちているよ」

──そのような気持ちでいるアレックスですが、対戦相手の箕輪選手の印象を教えてください。

「リト・アディワン戦で非常に良い試合をしていたね。コントロールをしっかりしていた。試合が決まってから、他のファイトもチェックしたけど若いのに良くコントロールできている。将来有望な選手だね。

僕と戦った後も、どんどん強くなるだろう。でも、まだ今は僕の時間だ」

──箕輪選手は常にテイクダウンを奪って勝ってきました。

「そうだね。彼の長所が、今回ばかりは弱点になる。グラップリングを仕掛けてくるなら、僕のモノだ。ここまで充実した練習ができたことはないしね。

本当に心身ともに絶好調なんだ。練習も技術、フィジカル、心理面と色々と試してきた。ミノワのような若い選手を相手、このトレーニングをしてきた自分がどれだけ成長しているのかを試すことができるのは最高だよ。まだまだ、これから何年も戦っていける自信をミノワとの試合で得ることになると思う」

──アディワン、箕輪選手、ボカン・マスンヤネとストロー級もニューフェイスが台頭してきました。

「層が厚くなってきた。でも、僕はこの階級でずっとやってきて彼らにバトンを渡すつもりはない。だいたい去年の1月のジョシュア・パシオ戦にしても、彼は足を使って逃げて……僕はグラウンドでコントロールした。ジャッジは1万5000人の声援に惑わされ、おかしな判定を下したけど、僕はあの試合でも勝っていたし、まだまだ若い選手に道を譲るつもりはないよ」

──観客の声というか、寝技への評価が低いのがONEですよね。テイクダウンの評価が低いのなら、引き込みがマイナスにならないようにしないとフェアでないと思います。相手を下にすることの評価が低いなら、自ら下になっても良いはずなので。

「本当だね。何より試合によって評価の対象が変わる。アミール・カーンがパク・デソンに負けなのであれば、タツミツ・ワダはヨッカイカーに勝っていた。だから……僕はフィニッシュしないと、勝てないぐらいの気持ちでいるよ。

自分のキャリアに満足しているけど、まだまだやり残していることがある。僕のベストはこれからやってくる。だからこそ必ずミワノをフィニッシュする。これまで5Rの試合が多くて、スマートに戦おうとしていた。倒す、極めるという気持ちが希薄になっていたと思う。3Rはいらない。必ずミノワをフィニッシュするよ」

■視聴方法(予定)
3月19日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Fists of Furry03対戦カード

<キックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] ムスタファ・ハイダ(イタリア)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(米国)
アルマ・ユニク(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
箕輪ひろば(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
マイラ・マザール(ブラジル)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>※
ロシャン・マイナン(インド)
アジス・カリム(インドネシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
フー・ヨン(中国)

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