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【UFN187】オールタイム・ベストバウト賞モノの激闘。シャルル・ジョーダンがマルセロ・ロッホをKO

<フェザー級/5分3R>
シャルル・ジョーダン(カナダ)
Def.3R4分31秒by TKO
マルセロ・ロッホ(アルゼンチン)

UFC初陣のロッホが左右のローを蹴る。ジョーダンは左前蹴り、ミドルからミドルハイを蹴る。蹴りの距離から踏み込んで左を狙うジョーダンに対し、ロッホも飛び込んで右を振るい右の蹴りに繋げる。距離を詰めたジョーダンは首相撲。ボディロックテイクダウンで切り返したロッホだが、ジョーダンもすぐに立ち上がる。

構えを変える両者、ジョーダンのステップイン+左にロッホはヒザで応える。この近い距離でアッパーを繰り出すなど、ロッホが拳の距離で試合をリードする。ジョーダンは蹴りからパンチ、そこにパンチやヒザを合わせるロッホ。左の蹴りで右の軸足をローで払われ、バランスを崩したジョーダンは出入りを殺され、左ボディフック被弾する。続いて右フックを打っていくロッホは、右から首相撲にボディの連打を受ける。力強い打撃戦はロッホがリードした。

2R、ロッホが右ロー、ジョーダンが左ストレートを当てるも前に出たロッホが左右のフック、ボディフック、ヒザ蹴りと攻勢に出る。初回と同じように軸足にローを入れるロッホに対し、ジョーダンはオーソから右ストレートを当てる。パンチで距離が詰まると首相撲でヒザを入れるロッホが、アイポークがあったとブレイクを要求する。再開後、ガードの上から左ミドルハイを2つ見せたジョーダンがローからワンツーを放つ。ロッホはパンチの距離で圧力が高い攻撃を仕掛け、蹴り足をとられてもパンチを振るい、離れたジョーダンに左ボディフックを思い切り打っていく。

続いてワンツーから組み、バックに回ったロッホは自ら離れ、ワンツーからスピニングバックエルボーを狙う。これをかわしたジョーダンだが、蹴りから展開を作れない──ジャブから右を伸ばす。ロッホはこの距離になるとヒザを見せ、さらに左ボディにつなげ、ついには右ボディフックを決める。この間、前足を蹴られていたジョーダンが、跳びヒザを決め、効いたロッホにパンチを纏めて最終回につないだ。

3R、ロッホのローにワンツーを合わせるジョーダンは、近距離でもボディを連打する。前足を効かされながら、ジャブやストレートを左右から伸ばすジョーダンに対し、ロッホはスタミナが切れ始めたか。ボディから顔面にパンチを被弾するロッホは、これまでのように打ち返すことができない。と左ストレートを打ち込み、ダウンを奪ったジョーダンがパウンドで追撃を加える。

ガードを取ったロッホに対し、立ち上がったジョーダンはボディを思い切り打ち顔面に鉄槌を入れると一旦離れる。ブレイク待ちかと思われたが、ジョーダンは走ってケージへジャンプ──ショータイムキックからパウンドを落とす。このまま勢いのあるパウンドを続けるジョーダンはパス狙いから、嫌がったロッホのサイドバックに回り、腹が固めへ。

パンチを入れながら離れて立ち上がったジョーダンが、スタンドで仕留めに行く。ロッホもここで首相撲からヒザを返し、フックの連打を打ち込む。ジョーダンも組みの距離でボディを連続で入れ、意識が腹に集中したロッホのテンプルを左フックで打ち抜いたジョーダンがオールタイム・ベストバウト賞モノの激闘で、逆転KO勝ちを手にした。

「2021年を良い1年にしたくて、最高のスタートを切れた。立ちの展開ならリードしてきたけど、彼は強かった。2週間のショートノーティスであの動き、ライト級で彼はトップだと思う」とジョーダンは話した。


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