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【UFN187】初回を落とし、2Rを取り返したマネル・ケイプ。スプリットでニコロウに敗れUFC初勝利ならず

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコロウ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
マネル・ケイプ(アンゴラ)

両足にサポーターを着用しているケイプに対し、ニコロウがまず右ローを蹴る。ケイプのローとニコロウのテイクダウン狙いが交錯、直後にニコロウがサウスポーのケイプにミドルを入れる。右カーフを蹴るニコロウ、ケイプはオーソに一瞬構えるが右を振ってサウスポーに戻す。とニコロウが組みついてドライブ、一気にボディロックテイクダウンを奪う。ハーフで抑えたニコロウをクローズドの中に入れたケイプだが、足を抜かれ状態を起こすとギロチンに捕えられる。

立ち上がり頭を抜いたケイプは左足をキャッチして右フックを振るい、左ハイを蹴っていく。続いて後ろ回し蹴りを繰り出したケイプに、ニコロウが右ローを入れ飛びヒザにシングルレッグを合わせて、2度目のテイクダウンに成功する。ケイプの腕十字狙いを察知し、潰したニコラウがガードの中から右のパウンドを落とす。さらにエルボーを打ったニコロウが初回を取った。

2R、ニコロウの右ハイに対し、ケイプはスイッチキックを見せる。ニコロウの左フックに右アッパーを合わせたケイプは、一気に圧を高める。頭が当たったようにも見えたが、流血のニコロウのステップインに左を合わせ、ワンツーからアッパー、シングルを切って左フックをヒットさせる。

流れを掴んだケイプは、攻め急がず冷静にニコロウのテイクダウンを切りながらパンチを伸ばす。ニコロウもフックを返すが、ケイプのパンチの方が回転数が速い。右ヒザを入れたケイプは、左フック。ニコロウが左ボディフックを返すも、圧力もケイプが上だ。ここでニコロウが差し上げテイクダウンを決め、ケイプがすぐに立ち上がる。

残り90秒、右を2つ当てたケイプはテイクダウン狙いを切り、緩急をつけてニコロウを追い込む。自らローでバランスを崩したニコロウが座るが、ケイプは立ったままで待ち構える。スタンドに戻ったニコロウは跳びヒザ、後ろ回し蹴りをかわすが、パンチの圧力の前にラウンドを失った。

最終回、ケイプが左インサイドローを2発蹴り、右を伸ばして左ミドルへ。ニコロウはワンツーから三日月、そして右カーフに続き左クロスを伸ばす。右フックも当てたニコロウは前蹴り、左ジャブを入れる。ケイプは右ジャブを当て返し、シングルレッグを切りニコロウが引き込む。この動きはケイプ優勢を印象付けるのに十分だ。

スクートから立ち上がったニコロウは、右ハイを狙う。ケイプも手数が欲しいが、テイクダウを切って精度勝負か。と、ニコロウの右カーフで姿勢を乱したケイプはワンツーを被弾、さらに頭を振って前に出るニコロウが左を伸ばす。そこに右を当てたケイプはボディを殴られ、左フックを返す。

残り1分、ケイプの左ハイをブロックしたニコロウがテイクダウンを狙う。アッパーを合わせたケイプは、ダブルをもう一度切り、ヒザを2度に渡り突き刺す。スピニングバックフィストから距離を取ってタイムアップを迎えたニコラウ──最終回は、よりアグレッシブさが欲しかったが、ヒザのインパクトでケイプが取ったか。

果たして、ジャッジは割れてニコロウに凱歌が挙がり、ケイプは両手を広げて「なぜだ!」という表情を浮かべたが──結果論として、積極性が欲しかった。


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