【UFC258】もはや他団体と別物。ボクシング&柔術でリードしたグラッソが、バーバーの反撃を振り切る
<女子フライ級/5分3R>
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
メイシー・バーバー(米国)
昨年1月にロクサン・モダフェリにキャリア初黒星を喫した試合でヒザを負傷し、13カ月のぶりの復帰戦となったバーバー。対するグラッソは昨年8月にキム・ジヨンを破って以来の試合となる。遠い距離で動くバーバー、グラッソが左ローを蹴る。左を伸ばして組んだバーバー、ケージ際で態勢を入れ替えながら、残り3分20秒で離れてオクタゴン中央に。
グラッソは右ストレートから左フックを打ち込み、バーバーは組んでケージ際の攻防もグラッソが押し込む時間が多い。エルボー&ヒザを入れたグラッソは、縦ヒジ&ヒザをボディに突き刺す。メイシーはエルボーを打ち込んで離れると、ローに合わせて組んでいく。離れて右フックをバーバーがヒットさせるが、グラッソがすぐに右&左フックを打ち返す。最後のグラッソがケージにバーバーを押し込んだ形でタイムアップに。打撃の精度、組み勝ったグラッソのラウンドとなった。
2R、左を当てたグラッソはバーバーのハイをかわしてスイッチ。オーソに戻すと、左オーバーハンドもかわす。右アッパーから左フックと見事なコンビネーションを打ち込んだグラッソ。バーバーはたまらずクリンチへ。エルボーにもワンツーを返したグラッソに対し、バーバーは懸命にクリンチに持ち込む。
ここもケージ際でポジションを入れ替える展開となり、間合を取ったバーバーは右ストレートに続き、左フックをクリーンヒットさせる。さらに左ミドルを入れたバーバーは、グラッソの左ミドルにテイクダウンを合わせる。腕十字から結果的にスイープという形でサイドを取り、肩固めからバックに回ったグラッソがRNCを狙う。そのまま時間となり、この回もグラッソが取った。
最終回、遠い距離に立つ両者。バーバーの踏み込みにカウンターの左フックを狙うグラッソは、組んでケージへ。ボディにヒザを入れ、両ワキを差したグラッソは、ヒザをボディに入れる。バーバーは大内刈りでテイクダウンを決めると、パンチからパスを決める。シングルで立ち上がったグラッソにヒザを入れたバーバーが、パンチを振るって前に出る。
左右のロングフックを打ち込み、ヒザを入れたバーバーは組んで、ヒザ、左フックを入れる。真っ直ぐ下がったグラッソは、組みでも後手を取るようになりバーバーがヒザ、ヒジを入れる。さらに大内で崩し、エルボーを入れたバーバーだったが残り1分でグラッソが体を入れ替える。
押し込んで逃げ切り狙いのグラッソから離れたバーバーは、思い切り振った右フックにカウンターの右を被弾する。直後にバーバーは見事なタイミングでテイクダウンを決めたが、1&2Rに失ったポイントは挽回できず、グラッソが3-0の判定勝ちを手にした。