【Copa Podio】詳細〈04〉ブエノスアイレス、プレギウソが勝利
【写真】マジット・ヘイジにとって、ブレイクからのリスタートに左右され、フランコ・マリーニのアキレス腱固めに敗れることとなった(C)COPA PODIO
1日(土・現地時間)、ブラジルはリオデジャネイロのジナーシオ・ボタフォゴにて、プロ柔術大会コパ・ポジオ。詳細レポート第4弾は時間無制限&ノーポイント制のシティ・チャレンジとスーパーファイトの模様をお届けしたい。日本では未知のアルゼンチン人柔術家フランコ・マリーニと、ベースボールチョークで有名なマジット・ペイジ、バッハの新鋭フィリッピ・プレギウソとアトスのグットー・カンポスの新世代対決の行方は?
<シティ・チャレンジ/時間無制限>
フランコ・マリーニ(ブエノスアイレス代表)
Def. アキレス腱固め
マジット・ヘイジ(サンディエゴ代表)
時間無制限、ノーポイントで行われるシティ・チャレンジ戦。引込んだヘイジは、すぐにオモプラッタでマリーニを捕獲。そこから腕を伸ばす、肩を極める、チョークを狙う等いろいろ試みるが、マリーニは片腕を取られながらも抵抗を続けて極めさせない。やがて両者の体が外に出かけたところで、レフェリーがブレイク。なんと技を解いてスタンドから再開となった。救われた形となったマリーニは、またヘイジが引き込むとアキレス腱固めの体勢に。ヘイジは粘ったが結局タップアウト。前回勝利したサンディエゴ代表を倒したブエノスアイレスが、次回新たに別の都市の代表の挑戦を受けることとなり、その候補は日本人ファイターとその在住都市が挙がっている。
<スーパーファイト/10分1R>
フィリッピ・プレギウソ(グレイシー・バッハ)
Def. 10-10 延長戦2-0
グットー・カンポス(アトス)
前回のミドル級グランプリを制して波に乗るプレギウソは、先鋭技術集団アトスのカンポスの試合は、いかにも「モダン柔術」技術の使い手同士に相応しくダブルガードからはじまった。下攻めの得意な両者による、相手のスイープをもらって下になってはスイープして上になる展開が続く。やがて両者は50/50の体勢に。ここでも交互に上を取り続けるゲームが続き、結局お互い計5回ずつスイープを決めて10-10のところでタイムアップ。試合はサドンデスの延長に入った。
ここで先に引き込んだプレギウソがスイープを決めて勝利、と思いきやなぜかレフェリーはポイントを入れず。プレギウソの抗議にもかかわらず、試合はまたスタンドから再開に。ここでもう一度プレギウソが引き込み、上から攻めようとしたカンポスにまたもやスイープを決めて勝利。接戦を制し歓喜するプレギウソを、観衆も大歓声で称えた。それにしても、このようにお互い下攻めが強い両者による対戦では、あえて上攻めを選択した方が損をするということが改めて示された。だからこそ、お互い下になりたい選手たちはダブルガードの攻防を繰り広げるわけだ。現行のポイントシステムを変更しない限り、現役柔術家からも賛否両論のダブルガードの攻防は必然ということが良く分かる試合だったともいえる。