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【ONE116】川原波輝、リト・アディワンの左で一発KO負け。柔軟性と対応力見せられず──完敗

【写真】川原のONE初戦はKO負け。もちろん勝利が最高の結果だが、ここでONEと契約したことは絶対的に大きく。次が生き残りをかけた本当の勝負だ。そして、この日の動きが彼の本来の力であることはないはずだ(C)ONE

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
Def.2R2分02秒 by KO
川原波輝(日本)

まず右カーフを見せたアディワン、川原は間合いを図りつつフェイクを見せる。ローに右を合わせようとしたアディワンは、左リードフックには左フックを繰り出す。スイッチした川原に右ミドルから右ローを2発蹴ったアディワン。川原は組んでいくが切られる。

離れて蹴りを見せ合い、飛び込むアディワンの圧に川原が下がる。左ボディを入れたアディワンが序盤をリード。アディワンは冷静に川原の動きを見て、一気に飛び込む。ローから右ストレートを被弾した川原が笑みを見せ、右ミドルハイ。中間距離の打ち合いではアディワンが上回っているが、川原も右のカウンターを狙う。

残り1分、ようやく動きが柔らかくなりつつある川原だが、カーフを蹴られる。さらにアディワンはミドルを2つ入れ、ここから続くオーバーハンドも怖い。右の空振りから後ろ回し蹴り、右を見せた川原だが初回はリードを許した。

2R、川原が左ロー、右ミドルからの右を避ける。後ろ回し蹴りもしっかりと見ている川原は、ミドルに右を打っていく。頭から飛び込み左フックのアディワン、川原のローが急所に入りインターバルが入る。即再開となり、カーフに川原の体が回る。

アディワンの圧力を打ち破りたい川原の飛び込み際に、アディワンが左フック一閃──倒れた川原に鉄槌の追撃を入れレフェリーが試合をストップ。柔軟性、対応力──見せるべきことを見せることができなかった川原はONE初陣でアディワンに完敗した。

「凄くエモーショルだ。この勝利が成功へのスタートだよ」──12月30日に母を亡くしたアディワンは「家族の皆、愛している」と涙を浮かべた。


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