【Bellator254】マゴメド・マゴメドフ、抜群のテイクダウン&コントロールでマトスを寄せ付けず完勝
<バンタム級/5分3R>
マゴメド・マゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
マテウス・マトス(ブラジル)
まず右ローから右フックを見せたマゴメドフがダブルレッグへ。これは距離が遠くマトスがバックに回りRNCを狙う。腰をずらしてスクランブルからシングルに出たマゴメドフは、ケージにマトスを詰めてダブルレッグへスイッチ、バックに回る。さらにボディロックからマトスを抱え上げ、頭から落とす。そのままバックコントロールを続けたマゴメドフは、マトスが胸を合わせてくるとハイクロッチへ移行。大きくスラムしてバック&ワンフックに取る。
前方にマトスを崩したマゴメドフは、後方からパンチを入れる。最後にリリースしヒザ蹴り、さらにダブルレッグを狙ったところで初回が終了──マゴメドフが取った。
2R、マットに手をついて蹴り、スピニングバックフィストを見せたマゴメドフは、続いて後ろ回し蹴りへ。そしてマトスの右ストレートにシングルレッグを合わせてケージに押し込む。シングルからすくい投げのようにテイクダウンを決めたマゴメドフは、バックコントロール、前方に崩してから逆に後方に自ら倒れ込み──四の字フックを完成させる。
マトスは立ち上がるも後方から殴られ、必死に手首を掴んで絞めを防御する。勢いのある右フックを入れたマゴメドフは、最後の30秒で着地してサイドバックを選択。離れたマゴメドフは、マトスがヒザをついている状態でヒザを顔面に入れたようにも見えたが、レフェリーは流した。
最終回、互いにミドルを蹴り、マゴメドフはローからサークリング、シングルレッグへ。頭を押して必死にエスケープを図ったマトスの軸足を払って倒したマゴメドフが、バックに回る。骨盤にヒザを入れるマゴメドフはコントロールを続け、残り1分40秒でバックマウントへ。懸命に背中が伸びないように粘るマトスは、上体を起こすもマゴメドフが後方に倒れ厳しい状態が続く。
ある意味、防御に徹したマトスが最後に胸を合わせに行ったが、時間はなくマゴメドフが問題なく判定勝ちを収めた。
「スパシーバ、大きいな大会だし凄くナーバスになっていた。サインしてくれた皆に感謝している。ここに来られて嬉しい。次? 名前は出さないけどベラトール・ジャングルの新しいキングになるために誰とでも戦う」とマゴメドフ話した。