この星の格闘技を追いかける

【ACA111】サルナフスキー、中盤優勢もアブドゥルバクヘヴァの圧力に屈しベルトを巻けず

<ACAライト級王座決定戦/5分5R>
アブドゥルアジス・アブドゥルバクヘヴァ(ロシア)
Def.Decision
タイガー・サルナフスキー(ロシア)

ケージに入る前に右足のサポーターを外すように指示を受けたアブドゥルバクヘヴァが、まず左ジャブを伸ばす。サルナフスキーは右ロー、アブドゥルバクヘヴァは飛び込んで左フックを振るっていく。左ローで、奥足=左足を蹴るサルナフスキーはテーピングの巻かれた場所を狙っている。サルフスキーのジャブに右フックを放ったアブドゥルバクヘヴァだが、ミドルを蹴られる。

それでも圧力を高めるアブドゥルバクヘヴァが左フック、サルナフスキーがボディ&左フック、アブドゥルバクヘヴァは右を返して組みつくと、ケージに押し込む。押し返しつつ離れたサルナフスキーは、シングルレッグを切るもケージを押し込まれヒザを蹴り合う。エルボーを打ったアブドゥルバクヘヴァ、そのままサルナフスキーをケージに押し付け大内刈りを見せたところで時間となった。

2R、ジャブの打ち合いから、サルナフスキーがローを蹴りワンツーでオーバーハンドを当てる。近い距離でもボディに右アッパーを入れるなど攻勢のサルナフスキーはボディ、オーバーハンドをヒットさせる。さらに右ボディを入れ、腹と顔に攻撃を散らすサルナフスキーに対し、アブドゥルバクヘヴァもボディを打ち込む。

素早い左ジャブを入れるアブドゥルバクヘヴァだが、サルナフスキーがボディに重い一発を見舞う。ケージ際でのレスリングが続き、アブドゥルバクヘヴァが両ヒザをついてダブルレッグ、シングルで右足を取られたサルナフスキーは足を抜き、右アッパーに続く左フックをクリーンヒットさせた。足下が揺れたアブドゥルバクヘヴァがイーブンに追いつかれたか。

3R、アブドゥルバクヘヴァのダメージが気になるなか、一瞬の交錯で思い切りパンチを振るう。右を見せた直後の左フックが当たるサルナフスキーが右アッパー、右フック、そして右ボディと攻勢に出てワンツーからボディにパンチを連続で入れる。アブドゥルバクヘヴァはダブルレッグを切られると、ボディと頭にパンチを被弾する。

足を使い左右に回るアブドゥルバクヘヴァ、サルナフスキーは腹を効かせ、右ボディをう打ち込む。アブドゥルバクヘヴァのワンツーにも右を当てたサルナフスキーはケージに詰まって左を当て、アブドゥルバクヘヴァは右エルボーを2度打ち込む。さらにケージにサルナフスキーに押し込み、右エルボーを入れ、サルナフスキーは左目尻をカットしている。

4R、右を振るって前に出たアブドゥルバクヘヴァが、シングルレッグでケージに押し込むがテイクダウンは奪えない。エルボー狙いの間からやや距離を取り、その後の打撃戦でもアブドゥルバクヘヴァの勢いが上がる。真っすぐ下がるサルナフスキーを、アブドゥルバクヘヴァは追いかけてワンツーから右を当てシングルへ。これはテイクダウンこそ奪えなかったが、ケージに詰まったのはサルナフスキーで、アブドゥルバクヘヴァはヒジを入れ、離れても攻勢のまま4Rが終わった。

5R、果敢に前に出るアブドゥルバクヘヴァが右をヒットさせる。ダブルレッグで前に出たサルナフスキーは逆にケージに押し込まれ、離れても打撃はアブドゥルバクヘヴァが当て、クリンチでケージにサルナフスキーを押しつける。アブドゥルバクヘヴァがアッパー、サルナフスキーも右を返すが、クリーンヒットはない。押し込みが続くなか、細かい打撃を打っていたアブドゥルバクヘヴァに分があるか。離れるとサルナフスキーもボディアッパーを入れるなど、最後まで抵抗したがジャッジの裁定はアブドゥルバクヘヴァを支持し、アブドゥルバクヘヴァがACAライト級のベルトを腰に巻いた。


PR
PR

関連記事

Movie