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【EMC05】ウェルター級王座決定T準決勝#02はヌルディエフが活きの良いロバチェクをレスリングで下す

<ウェルター級T準決勝/5分3R>
イズミール・ヌルディエフ(オーストリア)
Def.3-0
ティモテウス・ロパチェク(ポーランド)

UFCで2勝2敗だったヌルディエフが、キャリア7勝1敗のポーランドの新鋭ロバチェクとウェルター級王座決定トーナメント準決勝を高須。体格的に一回り大きなヌルディエフのボクシングに対し、ロバチェクは蹴りを交えて攻撃する。ヌルディエフもハイやミドルを使い、右ローと蹴りを多用して跳びヒザを繰り出す。大きな振りの左から、近距離でワンツーとコンパクトなパンチも出せるロバチェクは、ダブルでケージに押し込まれテイクダウンを取られる。

スクランブルでバックに回ったヌルディエフが後方からパンチを入れ、正対してシングルを狙うロバチェクを潰す。バタフライスイープを狙ったロバチェクだが、ヌルディエフはケージを蹴ってパスに成功する。ヒップエスケープから上体を起こしてシングルを仕掛けたロバチェクだが、立ち上がれず引き込む。ここでもスイープでヌルディエフの体を浮かせたロバチャクは、スクランブルで背中を譲り初回が終わった。

2R、左フック、左ジャブから右を打っていくロバチェク。ヌルディエフのダブルレッグを力強くスプロールすると、スッと体を引かれ前方にバランスを崩す。すかさずバックに回ったヌルディエフは、正面を向くとダブルレッグを狙う。ロバチェクはキムラクラッチで耐えて、胸を合わせて離れることに成功する。

疲弊したか打撃が荒くなったロバチェクが、シングルから簡単にバックを許す。ヌルディエフは後ろから殴り、立ち上がったロバチェクの太腿にヒザ蹴りを続ける。足を払い、正対したヌルディエフはダブルレッグでテイクダウン。再びバックに回り、レスリングでロバチェクを圧倒する。ロバチェクは必死でスイッチを狙うも、すかしたヌルディエフが両足をフック──直後にラウンド終了を迎えた。

最終回、ヌルディエフがワンツーを入れ右ミドル。ロバチェクが右を振るうがハイからヒザと圧力を高める。ここでヌルディエフにアイポークがあり試合が中断、レフェリーはペナルティで1P減点を宣言する。

時間をかけ再開後、パンチでラッシュをかけたロバチェクが跳びヒザから左フックを当てる。続く左にダブルレッグを合わせたヌルディエフが、ここもバックコントロールへ。フックを許さず立ち上がったロバチェクは、バックを取られて後方からヒザ蹴りを顔面に受ける。

ここでロバチェクは前転からガードを取るも、ヌルディエフはハーフから強いパンチを打ちつける。結果、背中を譲ったロバチェクは胸を合わせるとすぐにダブルレッグで背中をつかされる。ケージレスリングでロバチェクを圧倒するヌルディエフが、ついにはパスへ。ロバチェクは背中を譲って、後ろから殴れる。

最後も胸を合わせたところで倒されたロバチェクはヒールフックを仕掛けたが、足を抜いたヌルディエフを追いかけるように立ち上がったところで試合終了に。ジャッジは当然のようにヌルディエフを支持、3-0で勝利しEMCウェルター級王座を賭けてアミラン・ゴゴラゼと対戦することとなった。


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