【UFC ABC08】即失格級の反則ヒザ蹴りも跳ね返し、パク・ジュンヨンがヌルディエフを下す
<ミドル級/5分3R>
パク・ジュンヨン(韓国)
Def.3-0:29-25 29-26,29-26
イズミール・ヌルディエフ(オーストリア)
ジャブを伸ばすパク・ジュンヨン。ヌルディエフはボディストレートを繰り出し、ローを蹴っていく。独特の距離の詰め方を持つパク・ジュンヨンは、すっと入って首相撲へ。離れたヌルディエフがワンツーを当てる。そのワンツーからアッパーを入れるヌルディエフに対し、パク・ジュンヨンはジャブから右を狙う。ワンツーのパク・ジュンヨンに対し、右ストレートを入れたヌルディエフがパンチとローのコンビを決める。パク・ジュンヨンも右を当て返す。ステップインして右アッパーのヌルディエフが精度&勢いで上回るかという流れをパク・ジュンヨンも食い止めジャブから右を打ち込む。
初回から激しいパンチの交換が見られるなかで、ヌルディエフにアイポークがあり試合が中断される。再開後、ヌルディエフが右オーバーハンド、そして左を入れる。パク・ジュンヨンもジャブを打ち、首相撲&ヒザを狙う。ジャブの差し合い、ダーティーボクシングから離れたところでヌルディエフが右を効かせる。ならばとパク・ジュンヨンも右をヒットさせて、ヌルディエフが後退。と、左ボディを受けたタイミングで尻餅をついたヌルディエフ。スリップかダメージか判断が難しいが、両者打ち続け初回が終わった。
2R、ダメージとスタミナ勝負という空気が早くも漂ってくるなか、ヌルディエフが再びアイポーク。リスタート後、パク・ジュンヨンが右を打ち込む。ダブルレッグを切ったヌルディエフだが、右ヒザをマットにつけているパク・ジュンヨンの顔面に左ヒザを突き刺す。後方に倒れ、左目の上をカットし流血が見られるパク・ジュンヨンは、一度は立ち上がるがドクターチェックの間も座り込む。
ヌルディエフに2Pのペナルティが与えられ、試合が再開される。ヌルディエフの蹴りを掴みに行ったパク・ジュンヨンは、足を抜かれても追いかけてダブルレッグでケージに押し込む。シングルにスイッチしたパク・ジュンヨンは、エルボーを落とされ頭を上げる。ヌルディエフは足を抜いて離れると、左ミドル。パク・ジュンヨンは完全に組みに振り切り、クリンチへ。逆にヌルディエフがケージに押し込み左エルボーから離れる。首相撲から腹を殴るパク・ジュンヨンは、打撃の間合いを徹底して取らないように戦っている。
ヌルディエフは逆にダブルレッグを仕掛け、リフトからテイクダウン。そのままワンフック、スクランブルでがぶったヌルディエフだが、パク・ジュンヨンがバックを取って前方に崩す。サイドバックで殴り、絞めを狙うパク・ジュンヨンは再びパンチに切り替える。残り10秒を切り、真後ろに回ったパク・ジュンヨンが3Pか、1Pかとにかくリードした。
最終回、ワンツー、左リードフックを伸ばすヌルディエフに対し、ボディから左フックを入れたパク・ジュンヨンがケージに押いこむ。2Rと同様に、組んでバックに回ったパク・ジュンヨンに対し、ヌルディエフは前方に崩されそうになり引き込む。同時にマウントを取ったパク・ジュンヨンは、スクランブルでキムラに取る。
これを解いてハーフでトップを選択したパク・ジュンヨン。ヌルディエフのシングルレッグをスプロールして、またもバックへ。後方からエルボー、さらにパンチと攻め込まれたヌルディエフがまたも引きこむ。マウントからバックグラブのパク・ジュンヨンが両足をフックする。ついには笑顔を浮かべRNCを狙う。パク・ジュンヨンはパンチに切り替え、最後の最後にRNCの態勢に入るもタイムアップとなった。
結果、反則の減点がなくてもラウンド2つを取っていたパク・ジュンヨンが大差の判定勝ちを収めた。