【UFC252】ハワイアンMMA第3世代、カイ・カマカ3世が手強いケリーに競り勝ちUFC初勝利
【写真】打撃を効かされテイクダウンに切り替える場面もあったが、そのテイクダウンと最終版のボディ打ちで激闘に競り勝ったカマカ3世(C)Zuffa/UFC
<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
トニー・ケリー(米国)
右ローを蹴ってワンツーで前に出るケリー。ステップバックしたカマカだが左ジャブとローを貰う。さらに右ストレートを入れたケリーに対し、カマカが右を打ち返す。ケリーはジャブからローを続け、カマカは右前蹴り、ワンツーで右を打ち込む。ローにも右を当て、クリンチにはヒザをボディに入れたカマカの拳の圧力が、ケリーを上回り始める。
右を当ててから左ミドルを蹴り込んだカマカは、動きが落ち始めたケリーの腹に攻撃を加える。カマカはスイッチしての左ミドルをブロックし、ボディを打ち込むとケリーの動きが止める。それでもヒザを入れたケリーだが、カマカはキャッチしてテイクダウン狙いへ。離れてからいよいよ勢いが上がったカマカのプレッシャーを受け下がり気味になったケリーが、テイクダウンを許す。スクランブルでも後方から左フックを入れたカマカはボディにフックを2発入れてラウンドを先取した。
2R、ケリーがジャブ、ヒザを見せる。カマカはボディフックから右ストレート、最後は左ミドルを蹴り込む。ボディを抉り、前足を蹴ったカマカだが、左ミドルを被弾。直後に左ボディフックを入れ、左フックを当てる。カマカはローに右を合わせると、前蹴りも腹に突き刺す。腹を守る意識のあるケリーは手数が減り、ジャブ、フックを打たれる。それでも距離を詰めてパンチを纏め、ミドル、ヒザを返したケリーが盛り返したと思われたが、カマカがダブルレッグを決める。
スクランブルでバックに回ったカマカに対し、胸を合わせたケリーが左を入れる。テイクダウンに拘るカマカが、ダブルでもう1度テイクダウンを決める。残り20秒、立ち上がったケリーがヒジを入れ、ヒザをボディへ。打撃戦を避けるように組みついたカマカ、ここで時間となり、終盤優勢のケリーがラウンドを取り返した可能性もある。
3R、ローから右を当て、左ミドル、さらにショートのフック、エルボーとラッシュをかけたケリーだが、ここでギロチンを狙い頭が抜けてガードを強いられる。カマカはパスを狙い、ガードの中から左のパンチ、エルボーを入れる。ボディから顔面を殴られたケリーはケージ際に移動し、もたれて座る。腰をコントロールしたカマカはもう一度背中をつけさすが、ケリーはスタンドに戻る。ここでカマカはフック、ボディを蹴り込む。ヒザを返すケリーに対し、カマカはシングルでケージに詰める。
ケージを背にして耐え、細かいエルボーとパンチを入れるケリーはテイクダウンを許さずヒジを打ち込む。カマカもボディを返すが、ケリーがヒザをボディに連続する中で急所にスネが当たり試合が中断する。時間をかけて再開に臨んだカマカ、残り試合タイムは90秒だ。
前に出てヒザを狙うケリーの腹をカマカが左右のフックで抉る。間合いを取り直した両者ファイヤーワークスとはならず、カマカがボディや右を当てタイムアップを迎えた。結果、ジャッジ3人とも29-28をつけ、UFC初勝利を挙げたカマカ3世がコーナーのブラダボーイ、ロン・ジューンと勝利を喜んだ。